青汁に活性酸素を除去する効果はある?

青汁に活性酸素を除去する効果はある?
人間が生きていくためには酸素が欠かせません。ところが代謝の過程で、一部の酸素はわたしたちの体に害をなす活性酸素に変換されてしまいます。

そんな活性酸素を撃退するものとして、今注目を集めているのが青汁です。美容を気にする人にも健康を気にする人にもおすすめしたい青汁の抗酸化パワーについてご紹介します。

活性酸素とは?

お肌にできるシミやシワ、たるみ。体に様々な形で現れる老化現象や病気。誰もが避けたいこれらの多くの悩みに関わっているのが活性酸素です。

活性酸素を簡単に説明すると、わたしたちの細胞を酸化=錆びつかせてしまうもの。体の中に取り込まれた酸素の分子が変化することで、より酸化反応を起こしやすい活性酸素、

・スーパーオキシドアニオンラジカル(スーパーオキシド、超酸化物、O2-)
・ヒドロキシルラジカル(HO)
・過酸化水素(H2O2)
・一重項酸素(1O2)

を生み出します。

活性酸素には白血球内に存在する好中球やマクロファージと協力して、体内に侵入した細菌や、体内で作られた癌細胞などを分解・消去する作用があります。つまり活性酸素は本来、わたしたちの体にとってはなくてはならないものなのです。しかしその一方で、活性酸素は細胞を傷つけ、

・老化
・癌
・心臓疾患
・脳卒中(脳梗塞、脳出血など)
・糖尿病
・動脈硬化
・アルツハイマー型認知症
・パーキンソン病
・関節リウマチ
・シミ、シワ、たるみなどの肌老化

などを引き起こす別の面も併せ持っています。これらのネガティブな面をいかに排除するかが、抗老化医学やアンチエイジング化粧品におけるひとつのテーマになっているのです。

活性酸素が引き起こすこと

活性酸素はこの瞬間にも莫大な量が発生しています。その量、なんと細胞1個あたり1日に10億個! 人の体からは1日に100リットルもの活性酸素が発生していると言われています。

その活性酸素を無毒化、除去すべく活躍してくれるのが抗酸化物質と呼ばれるものです。抗酸化物質には元から人間の体内に存在する抗酸化酵素と、食品などから取り込まれる抗酸化能力のある栄養素があります。

しかし抗酸化物質によって全ての活性酸素を除去できるというわけではありません。しかも、体内で作られる抗酸化酵素は年齢を重ねるごとにその量が少なくなり、活動も弱まるため、何もしないでいるとどんどん活性酸素が優勢になってしまいます。

抗酸化物質のガードをかいくぐった活性酸素はわたしたちの細胞を攻撃し、DNAに損傷を与えます。その損傷は、細胞1個あたり1日に数万回とも50万回とも言われていますが、幸い人間の細胞にはDNAの損傷を正す機能があり、傷ついたDNAのほとんどはすぐさま修復されます。ところが細胞は老化し、それに従い修復のスピードも衰えていくため、やがて損傷に対して修復が追いつかなくなってしまいます。

まして体内の抗酸化物質が少なければ細胞を傷つける活性酸素はそれだけ増えるわけですから、修復できずに残るDNA損傷の割合はさらに増えてしまうことに……。DNAの損傷はたとえわずかなものでも深刻なダメージの源になることがあります。これが老化、動脈硬化や癌などの生活習慣病の要因だと考えられているのです。

青汁をおすすめする理由

活性酸素の攻撃からわたしたちの体を守るためには、体内の抗酸化物質を増やす必要があります。先ほどもご紹介したように、抗酸化物質は2つのタイプに分けることができます。

1.体内に存在する抗酸化酵素
2.食品などから取り込む抗酸化成分

食品に含まれる抗酸化成分にはビタミンやフラボノイドなどがあり、それらを豊富に含む食材といえば野菜や果物。そのため、そうした成分が簡単に摂れる青汁に効果が期待できるのですが、実は青汁が勧められるのはそれだけの理由ではありません。

体内の酵素を補える青汁

わたしたちの体内に存在し活性酸素を除去、無害化する抗酸化酵素には

・カタラーゼ
・スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)
・ペルオキシダーゼ

などがあるのですが、実はこの中のひとつ、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)が青汁の原材料である大麦若葉明日葉に含まれているのです!

SODを含む食材は多くなく、自然界には大麦若葉、明日葉以外にわずかにルイボスが知られている程度です。

つまり、普段食卓に上る食材からは摂取することが非常に難しいというわけ。もちろん抗酸化成分にはこれ以外にもいろいろな種類のものがあるので、そちらを頑張って摂っても構いません。が、より積極的に活性酸素を除去したいなら、SODを含む青汁を選ぶと効率的だと言えるでしょう。

活性酸素を除去する抗酸化物質

それでは青汁を飲むとどのような抗酸化物質が摂れるのでしょうか。主な抗酸化物質とそれを含む原材料をご紹介します。抗酸化物質ごとに除去できる活性酸素は決まっているので、1種類の成分だけを摂るのではなく、幅広い成分を摂取することをお勧めします。

スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)

体内にももともと存在する酵素で、先ほどもご紹介したように大麦若葉や明日葉から摂取することができます。「SOD酵素」と呼ばれることもあります。ターゲットとなる活性酸素は、わたしたちの体に最も多くの量が発生するスーパーオキシドアニオンラジカル。このスーパーオキシドは他のさらに強力な活性酸素の材料にもなるため、SODの摂取は活性酸素のカットに大きな意味があると考えられます。

問題は「外部から摂取したSODが体内できちんと働いてくれるのか」という点ですが、これまでの研究によって摂取したSODの働きもしっかり確認されています。ぜひ積極的に摂取しましょう。

ビタミンC(アスコルビン酸)

「美を作るビタミン」「ストレスに強いビタミン」と言われるビタミンC。それもそのはず、非常に強い抗酸化作用を持っています。

ターゲットとなる活性酸素は前出のスーパーオキシドの他に、長い期間にわたって酸化力を持ち続ける過酸化水素、そして紫外線を浴びることで発生する一重項酸素。1種類で3タイプの活性酸素を排除できる栄養素はビタミンCだけです。どんどん消費されて体には溜められないので、ぜひ積極的に摂りたい栄養素です。

ビタミンCは青汁の原材料ではケールブロッコリーにたくさん含まれています。このほか柑橘系の果物やアセロラ、いちごなどに多く含まれているので、フレッシュジュースに青汁を混ぜて飲むのもひとつの手です。

ビタミンE(α-トコフェロール)、β-カロテン

どちらも高い抗酸化作用を持つビタミン。ビタミンCとE、β-カロテンはお互いの効果を引き出し合うので、一緒に摂取すると効率的です。ターゲットとなる活性酸素は毒性の強いヒドロキシルラジカルと一重項酸素です。

ビタミンEとβ-カロテンはほとんどの青汁で摂取できますが、あえて挙げるとビタミンEは大麦若葉とモロヘイヤに、β-カロテンは明日葉とモロヘイヤに多く含まれています。

β-カロテンが属するカロテノイドは一様に強力な抗酸化作用を持っています。ケールや大麦若葉に含まれるルテインもカロテノイドの一種で、目を老化から守る働きがあります。

システイン

アミノ酸の一種であるシステインには毒性の強いヒドロキシルラジカルを除去する働きがあります。シミやそばかすの除去などの効能で知られるハイチオールCはこのシステインを主成分とした薬品です。

システインは肉類や魚介類に多く含まれており、野菜にはあまり含まれていません。青汁の材料ではブロッコリーなどに少量ですが含まれています。
青汁を溶かして飲む際によく使用される牛乳にもシステインが含まれています。

フラボノイド

ポリフェノールの仲間、フラボノイドもヒドロキシルラジカルを除去する働きがあります。
青汁の材料では明日葉に含まれる独自成分カルコンやルテオリン、緑茶や抹茶などに含まれるカテキンがフラボノイドの仲間で、強い抗酸化作用を持っています。

ちなみに青汁と相性のいい豆乳には大豆イソフラボンが含まれていますが、これもフラボノイドです。

ビタミンB2(リボフラビン)

一重項酸素を除去することができるビタミンB2は明日葉や大麦若葉、モロヘイヤなどに含まれています。

また食物繊維を摂取することにより、体内でリボフラビン(ビタミンB2)が合成されることがわかっています。食物繊維は青汁全般に多く含まれていますが、明日葉や桑の葉などからは特に多く摂ることができます。

このほか緑色の植物系原材料全般に含まれるクロロフィル(葉緑素)やケールに含まれるメラトニン、ケールやブロッコリーに含まれるスルフォラファン、明日葉に含まれるクマリンなどにも活性酸素を除去する働きがあります。

活性酸素による酸化から逃れるために

活性酸素の働きを食い止め、老化や病気から遠ざかるためにはどうしたらいいのでしょうか。その方法は次の2つを柱にしたものだと言えます。

1.活性酸素を除去する抗酸化物質を効果的に体内に取り込む
2.活性酸素が増える原因を作らない

このうちの1番を効率的に実現するのが青汁のパワーです。これだけでも目に見えて変化が現れる方は少なくありませんが、アンチエイジングをもう一歩進めるためには2番めの「原因を作らない」ことも大事になってきます。

活性酸素の増加によるDNAの損傷は様々なことが原因で起こります。代謝の過程で引き起こされる正常な範囲内の「生理現象」はある程度仕方のないものと考えられますが、それ以外の生活習慣がもたらす影響は決して小さくありません。

例えば喫煙、不規則な生活や激しい運動、ストレスなども必要以上に活性酸素を生み出す原因になってしまいます。

外的要因では紫外線を挙げることができます。「若いころに日焼けした肌は老けやすい」とよく言われますが、これはまさに紫外線を浴びることで作られた活性酸素(一重項酸素)の仕業なのです。このほかに、電磁波や放射線、環境汚染などによっても活性酸素が発生します。

ただ、活性酸素を生み出さない行動と言っても忙しい現代人のこと、どうしても限界があります。だからこそ余計に食生活でのフォローが重要になってくるのです。普段から抗酸化物質を含む食べ物を意識して摂取するよう心がけましょう。もちろん青汁には抗酸化成分がたっぷり含まれています。ぜひ上手に活用してくださいね。

このページの先頭へ