肝臓・腎臓が悪い人が青汁を飲んじゃダメ?高カリウム血症とは

肝臓・腎臓が悪い人が青汁を飲んじゃダメ?高カリウム血症とは
青汁は生野菜の搾り汁なので、本来は健康的な食品のひとつです。青汁の効果を実感している方も本当に多いことと思います。

しかし、腎臓・肝臓が悪い方には青汁の豊富な栄養が逆に働いてしまうので、飲用を避けるべきと言われています。
腎臓・肝臓と青汁の関係を詳しくみていきましょう。

青汁を飲んではいけない人もいる?

青汁は緑黄色野菜の搾り汁。健康のためにとても良い飲み物なのですが、青汁を飲むことを避けた方が良い場合もあります。

その代表的な例が、肝臓・腎臓の悪い方です。
青汁の健康効果が逆効果になってしまうので、肝臓・腎臓が悪い方や働きが弱まっている方は飲まない方が良いこともあります。

青汁のカリウムで「高カリウム血症」を引き起こすことがある

青汁にはミネラルのひとつである「カリウム」が含まれています。
カリウムは過剰な塩分(ナトリウム)を排出したり、水分をバランスを調節する働きがあり、むくみの改善や高血圧の予防に重要な栄養素です。

カリウムは肝臓・腎臓の機能が正常であれば尿から排出されます。しかし、肝臓・腎臓機能が激しく衰えていると、その排出作業がうかくいかず蓄積されてしまい、「高カリウム血症」を引き起こしてしまう可能性があります。

カリウムが肝臓の負担になる理由は?

肝臓はアルコールの分解でお世話になっている器官というイメージですが、実はものすごく働きものの臓器なんです。
食べたものをエネルギーに変換する代謝や、タンパク質のアミノ酸合成も肝臓で行われていて、人間の臓器の中でいちばん大きいのも肝臓です。

カリウムは本来、肝臓がしっかり機能するために必要な栄養素でもあります。しかし、肝機能が著しく低下していると肝臓の負担になってしまうこともあります。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、症状があっても表面化しづらいことで知られています。
よく観察することでわかる症状はこのような感じです。

●倦怠感
体がだるい、疲れやすい、動くのが面倒に感じるなどの倦怠感があります。
短い距離を歩くだけでも疲れる、歩くことそのものが億劫と感じることもあります。

●アルコールに弱くなる
肝臓のアルコール分解機能が低下すると、お酒に弱くなったり、酔っぱらうまでの時間が短くなったりします。

●体の白い部分が黄色くなる
黄疸です。肌や白目などが前よりも黄色くなってきたら肝臓の病気が進んでいる可能性があります。少しでも気になったら迷わず病院へ行きましょう。

カリウムが腎臓の負担になる理由は?

腎臓の仕事のひとつが尿を作ることです。そしてカリウムは9割以上が尿から排出されます。
腎臓の働きが弱まっていると排出されるべきカリウムが出ていくことができないので、体にカリウムがどんどん蓄積されてしまいます。
これが「高カリウム血症」です。

高カリウム血症の症状

高カリウム血症の症状は

●胸のむかつき・吐き気などの胃腸の不快感
●手足のしびれ、むくみ
●舌の異常、知覚過敏
●脱力感
●筋肉の低下
●神経症状
●頻脈、不整脈

など。

肝臓や腎臓の負担になることがあると考えると怖い気もしますが、青汁が肝臓や腎臓に悪い飲み物と考えるのは間違いです。
臓器が弱まっているからカリウム中毒の症状が現れるわけで、健康な方が青汁を飲むことで腎臓・肝臓が悪くなるということではありません。その点はご安心下さい。

青汁にはどれくらいのカリウムが含まれているの?

少ないもので20mgほど、多い製品になると500mg近く含まれているものもあります。(それぞれ1スティックあたり)
カリウムの含有量は、原材料や1袋あたりの内容量によってかなり幅があります。気になる場合は、栄養成分表をチェックしてみて下さい。

カリウムの1日あたりの摂取目安量は成人男性で2500mg、成人女性で2000mgになります。お医者様から制限を受けている場合は必ず従ってください。

<参考>日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要

わたしたちが口にしやすい食品のカリウム含有量をご紹介します。1日あたりどれくらい摂取しているか確認してみましょう。

★代表的な食品のカリウム含有量 (100gあたり)
ほうれん草(生):約690mg
小松菜:約500mg
たまねぎ;約150mg
納豆:約660mg
きゅうりのぬか漬け:約610mg
里芋:約560mg
ニラ:約510mg
キャベツ:約200mg
トマトジュース:約260mg

生鮭1切:約270mg
生鯖1切:約230mg
鶏肉もも皮つき:約200mg
牛肩ロース脂身つき:約145mg
豚もも 脂身付き:約240mg

いちご:約340mg
温州ミカン:約300mg
バナナ1本:約390mg

ご飯お茶碗1杯:40mg

カリウムは水に溶けやすいので、生の場合と調理後では大きく含有量が変わる食材もあります。

ただし、カリウムは様々な食品に含まれているので、ひとつひとつの含有量が少なくても品数が多くなると摂取量が増えてしまいます。

青汁は腎臓・肝臓に悪い飲み物なの?

まるでカリウムや青汁が体に悪いかのような怖い話が続いてしまいましたがそれは違います。

カリウムは5大栄養素のひとつであるミネラルに含まれていますし、食黄色野菜から作られる青汁にはミネラル、ビタミン、食物繊維など、必要だけど摂りにくい栄養素がたっぷり含まれていて、本来は健康にとても良い飲み物なのです。

また、カリウムには塩分と水分を体外に排出する働きがあるので、腎臓病予防のためにも減塩と野菜の摂取は有効です。

「肝臓にはレバーが良い」と言われていますが、その理由はレバーに肝機能をアップして解毒作用を助ける栄養素が含まれているからなんです。その主な栄養素は鉄分、ビタミンA、ビタミンB2などですが、これらは青汁にも含まれています。

それにレバーのあの独特なにおいや食感が苦手な方もいますし、下処理を丁寧にやらないと臭みが出てしまうので調理するのも面倒に感じます。その点青汁なら水に溶かすだけなので、とっても手軽にいただけます。

それにレバーは低カロリーとはいえエネルギーもありますし、味付け次第ではちょっとびっくりするくらい高カロリーになってしまいますし、塩分も気になるところ。青汁の場合は糖分や脂肪分がほぼ無いので、肝臓にも優しい食品です。

もちろん、たまにはビール&焼き鳥も良いのですが、そういう楽しみを健康的に続けるためにも青汁を活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ:肝臓・腎臓と青汁

もうお分かりいただけたかと思いますが、青汁と肝臓・腎臓の関係は

・健康な方:青汁が健康をサポート
・症状がある方:青汁が逆効果になることがあるため、制限が必要

こんな感じになります。
青汁は本来体にとても良い食品ですが、不安がある方はかかりつけ医に相談してから飲むようにしましょう。

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