青汁VSとジュースクレンズの違い・比較

青汁VSとジュースクレンズの違い・比較
『ジュースクレンズ』って、ご存知でしょうか?

健康志向が高まる中で、海外のセレブが実践しているということで注目されるダイエット法や食べ物がよく話題になりますが、この『ジュースクレンズ』もその一つです。

名前だけでは、ちょっとイメージしにくい『ジュースクレンズ』とはどんなものなのか?
日本ではもうすっかりお馴染みになった、青汁との違いと一緒に見てみたいと思います。

『ジュースクレンズ』ってどんなもの?

『ジュースクレンズ』の『ジュース』はご存知、飲み物のジュースのことですが、『ジュースクレンズ』という飲み物そのものの名前というわけではないのです。

では、なんの名前?というと、実はダイエット法の名前です。

『クレンズ』というのは「cleanse」、「(汚れなどを)排除する・除く・~をキレイにする」という意味の言葉でclean(クリーン)の動詞形。
つまり、ジュースで体内の汚れを排除(クレンズ)する=『ジュースクレンズ』というわけです。

「じゃあ、ジュースだったらなんでもいいの?」
いえいえ、それではダメです。

市販されている清涼飲料水や炭酸飲料、乳製品といった飲み物ではジュースクレンズは出来ません。

ジュースクレンズは、

・新鮮な生の果物・野菜のみを使っていること
・コールドプレスジュースや、酵素ドリンク、グリーンスムージーなど、酵素が摂れるものであること
・乳製品などを加えないこと
・加熱処理されていないこと

といった条件を満たしていなければ意味がないのです。

何故なら、ジュースクレンズが体にもたらしてくれる効果というのは、『酵素』がきちんと摂れるということが重要な鍵になっているからです。

『酵素』の働き

酵素には、もともとヒトの体内で生成されている、『潜在酵素』と呼ばれるものと、食品から摂ることが出来る『食物酵素』があります。

潜在酵素には、『消化酵素』と『代謝酵素』の2種類があって、消化酵素は文字通り、食べ物の栄養を消化、分解し、体内の器官が吸収出来る大きさや形にする働きをする酵素です。
そして代謝酵素は、その栄養を体内の必要な器官へと運び込む役割を担っている酵素です。

この2つの潜在酵素は、いずれも一生のうちに体内に生成される量が決まってしまっています。
これは、生まれた時から遺伝子レベルで決定されているそうなので、何かをすればその量に変化が現れるというようなことはなく、一生のうちにその決まった量だけを生成します。

ただ、この潜在酵素を出来るだけ長持ちさせることは可能です。
それを助けてくれるのが、もう1つの酵素『食物酵素』です。

食物酵素は、食品から摂取することが出来る酵素。
積極的に摂ることで、潜在酵素の代役として体内で仕事をこなしてくれるので、その分、潜在酵素の消費が押さえられ限りある潜在酵素を長持ちさせることが出来るというわけです。

酵素を多く含む食品には、ニンジン、キャベツ、キュウリ、ダイコン、アボカド、バナナ、リンゴといった野菜や果物。
そして、より多く含む食品としては、日本人の食生活には欠かせない醤油、味噌、納豆といった発酵食品があります。

日本人は普段の食生活の中で日常的に発酵食品を摂る習慣があり、お母さんのお腹の中にいるときからその恩恵にあずかっています。
ですので、欧米諸国に比べると酵素の摂取量は多い方なのだそうです。

けれど、酵素には大きな弱点があります。

先程、ジュースクレンズを行なうの件として『加熱処理されていないこと』とお伝えしました。

これが、酵素の弱点です。

ミネラルとタンパク質の集合体である酵素は、加熱することによって、そのタンパク質が変質してしまい酵素としての働きをすることは出来なくなってしまうのです。

ですので、同じ生の野菜や果物を使用していても、普通のミキサーやジューサーでガーッ!と砕き撹拌してしまうだけで、その際に発生する熱で酵素は役に立たなくなってしまうため、コールドプレスジュースという、それ専用のスロージューサーというミキサーを使ったフレッシュジュースや、酵素ドリンクで酵素を効率よく摂取する必要があるのです。

ジュースクレンズダイエットという『断食』

では、ジュースクレンズという方法で行うダイエットとは、一体どんなものなのでしょうか?

現代の日本人の食生活は、健康志向といいながらも、慢性的な野菜不足や偏食といった健康とは全く逆の食生活を送っている人も少なくありませんよね。

それに加えて、アルコールやタバコ、ストレスなど、体の代謝機能を下げる原因となっているものが、身の回りにはとても沢山あるのではないでしょうか?

ジュースクレンズダイエットは、まず、そんな過酷な環境に晒されている体を体内から労わろうというダイエットです。

やり方は単純です。
「3~5日の間の食事をフレッシュジュースに置き換える」だけ。

「だけ」といいましたが、実はこれ、この数日間はコールドプレスジュース(もしくは酵素ドリンクやグリーンスムージー)と、水、または白湯以外のものを一切口にしません。

つまり『ぷち断食』といえる状態なのです。

これを行なうことで得られるといわれている、美容・健康効果には次のようなものがあります。

・肌荒れ予防、美肌効果
・不眠の改善、疲労回復
・新陳代謝、免疫力の向上
・血流の改善
・冷え性、浮腫みの予防改善
・腸内環境の正常化、便秘の解消
・その他内臓機能の回復

現代人が日常に抱えている悩みの殆どが改善されるような気がしますよね?
どうして、こんなことが可能なのでしょうか?

基礎代謝の”効率化”

それは、『基礎代謝』が消費するエネルギーと関係があります。

『基礎代謝』とは、心臓等、体の内臓器官を動かす、呼吸をする、体温を維持するといった、ヒトが生命活動を行なうための最低限のひつようとするエネルギーのことです。

ヒトが1日に必要とするエネルギーの70%が、この基礎代謝のためのエネルギーです。
そして、そのうちの40%を食事を消化するために消費しているのです。

もちろん、消化の悪い油物や、アルコールなどを沢山摂れば、それを分解しようとして更にエネルギーを消費してしまうことになります。

更に、老廃物が蓄積していると、体内で栄養の吸収や、酸素(血液)の循環等も滞りがちになり代謝機能が低下しているにも拘らず、負担だけが増していくという悪循環が起こるのです。

そこで、食べることを休むことで、内臓に掛かる負担を一時的に減らし基礎代謝を効率よく働かせよう!というのが、このジュースクレンズの目的の1つです。

この数日間の内臓の休息期間に、それまで溜まっていたものの消化、分解、吸収を酵素の働きで促しながら、不要な物は掃出し、体内の臓器が正常に働ける状態に近づけようということです。

『断食』の行い方

どんな目的であれ、数日間で固形物を摂らずに過ごすというのは、少なからず体には別の負担が掛かってくるものです。

なので、このジュースクレンズダイエットを行なうに当たって、いくつかの『守らなければならない事』があります。

1) 断食を行なう期間

3日~5日をワンサイクルとしていることが多いようです。
行なってみて「辛い」と感じた場合は、1日のみでも多少の効果が見込めるそうです。

2) 前準備が必要

断食を行なう2~3前くらいから、消化の悪い物は摂らないようにしましょう。

3) ジュースを摂る量

コールドプレスジュース(酵素ドリンク、グリーンスムージー)を摂る量ですが、1日2Lが目安のようです。
そして、お水や白湯といった水分を1L。

かなりお腹がタプタプにはなりそうですね。

摂る時間は特には決まっておらず、大体2時間毎、あとは空腹を感じたら摂る。
1回の摂取量にも決まりはないようです。

4) 回復期の食事に注意

実は、このジュースクレンズダイエットで一番大切なのは、この期間なのです。

数日間、固形物を口にしていなかったわけですから、いきなり「焼肉!」とか「揚げ物!」なんてものを、ガッツリ食べてしまうと体がビックリしてしまうだけではなく、リバウンドの大きな原因となってしまいます。
最初は、スープやお粥といった消化の良いものから食べ始め、徐々に元の食事に戻していきましょう。

5) もちろん、こんなものも禁止

この断食中は「コールドプレスジュースと水分以外の物は口にしない」というルールがありますので、まさか、お菓子類やアルコールを摂ることはないと思いますが、それに加え、『喫煙も禁止』です。

喫煙は、血管を収縮させ血流が悪くなる他、せっかく摂ったビタミンも破壊してしまい、体内に非常なストレスとなりますので禁止!ですよ。

注意点

1) 好転反応

これは、漢方薬などで体質の改善を行なおうとした際などに、それまで体内溜まっていた老廃物が一気に排出されたり、細胞が漢方薬を異物みなしたりといったことで起こる反応で、瞑眩(めいけい)現象といわれるものです。

頭痛や目眩、一気に吹き出物が出来た。など症状は様々ですが、体質を改善させるために悪いものを吐き出すため起こる現象なので、大抵の場合は数週間程度漢方薬を続けることで症状が治まり、その後、体調、体質ともに良い方向へと向かっていきます。
それまで、不摂生の酷かった人ほど、この反応が強く起こると言われています。

これと同じ反応が、ジュースクレンズダイエットにも見られる場合があります。

反応が出たからといって、直ぐに止めてしまうとその後の良い効果も得られないままに終わってしまいますが、我慢できない程に酷いという場合や、アレルギーなどの可能性も考えられる場合は、即座に中止して症状に応じた専門医を受診されることをお勧めします。

2) 長期間の実施は危険

3~5日程度の断食で大きな効果を得られたからといって、1週間、10日と続けて行うのは危険です。

何故なら、このダイエット中、ビタミンやミネラルなどは果物や野菜から摂ることが出来ますが、体には絶対に必要なタンパク質、脂質、炭水化物といった栄養素は全く摂ることが出来ずにいるわけです。

ですので、長期間続けるとダイエットの効果以前に、体の機能に弊害が出始めるのは間違いまりません。

3) スポーツ選手は行わない

先程のお話の通り、タンパク質、脂質、炭水化物はアスリートにとって重要な筋肉と力の元となる最重要栄養素です。
数日間でもこれを断ってしまうと、今までせっかく地道な努力で大きくしてきた筋線維が痩せてしまい、元に戻すためにはまた、その倍~数倍の時間を必要とします。

スポーツ選手には、ダイエットは必要ないかもしれませんが、体質改善という意味であれば、他の食事と共に摂るようにしてください。

ジュースクレンズダイエットの否定的意見

どんなダイエット法にも、実際に行ってみての効果の個人差はもちろん、体質的に合う合わない、そして、否定的な意見も必ずあるものです。

ジュースクレンズダイエットからも見えてくるのは、良い点ばかりではありません。
「注意点」でもお話した通り、数日間は偏った栄養素しか摂らないわけですから、言わば、これまでにも色々と流行った『◯◯ダイエット』という、特定の食品のみを摂ることで行うダイエットと同じだというのです。

更には、「断食をして物を食べないのだから痩せるのは当たり前」という意見です。

確かに、体調を崩し、ほんの1日でも点滴からの栄養だけで過ごしたとしたら、驚くほど体重は落ちます。
そして、体調が回復し、食事を摂ればまた直ぐ元通りです。

もちろん、ジュースクレンズダイエットは痩せることだけを目的としたものではないようですが、デメリットがあるということもしっかりと理解した上で行うのが安全ではないでしょうか?

青汁との比較

青汁とジュースクレンズの共通点

コールドプレスジュースと、青汁の共通点はなんといっても「酵素を手軽に摂ることが出来る」という点ですね。
消化や吸収、代謝には欠かせない酵素は、どんなダイエットを実施する上でも必要不可欠な成分です。

ただ、注意しなければならないのは、青汁の場合、加工の段階で加熱処理されてしまっていると、酵素は役立たずになってしまっているということです。
酵素の摂取を目的として青汁を購入するのであれば、その点に注意して商品を選んでくださいね。

食物繊維の有無

逆に、コールドプレスジュースと青汁の相違点は、食物繊維です。

もちろん、青汁でも商品により食物繊維を敢えて含んでいないものも販売されていますが、コールドプレスジュースにおいては、スロージューサーにかかり全て砕かれてしまいますので、食物繊維に期待できる効果は全く期待できません。

流行りのジュースクレンズと、歴史の青汁

実は、青汁の歴史は1,000年以上も前の医書にも記されていたほど古くまで遡ります。
もちろん、現在のような、研究された様々な栄養素がバランスよく配合されていたわけではないと思いますし、本当に「苦い!不味い!」ものだったのかもしれませんよね。

ただ、そんな摂り難いものだったにもかかわらず、青汁が現在まで受け継がれているということは、やはりそれだけ体に良い効果が実感されているからではないでしょうか?

そう言った意味では、ジュースクレンズの真価が問われるのは、まだまだこれから、と言えそうですよ?

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