青汁に含まれる「メラトニン」の効果

青汁に含まれる「メラトニン」の効果
「メラニンだったら聞いたことあるけど?」
そうですね(笑)

名前はなんとなく似ていますが実際には全く別の物で、メラトニンはヒトの睡眠に関係の深い物質です。

青汁の三大原料としてもよく知られているケールにも含まれているのですが、どうも、ただ単に良い睡眠を得るためだけの存在ではないようなのです。

青汁に含まれる「メラトニン」の効果について詳しく見ていきましょう。

メラトニンとは

『メラトニン』は、脳の『松果体(しょうかたい:松果腺ともいう)』という部分から分泌されるホルモンです。

『松果体』というのも、聞き慣れない言葉ですね?
松果体は、脳の中心辺りにある、大きさほんの8~9mm程度、その名の通り松の実に似た部位です。

この松果体そのものも、睡眠と大きく関係のある部位なので、そこから分泌されるメラトニンは『睡眠ホルモン』とも呼ばれています。

けれど実は、このメラトニンは他にも、体にとってとても重要な役割を果たしているのです。

それが『抗酸化作用』と『免疫機能の向上』です。

抗酸化作用とは、酸化、つまり錆びるのを防ぐ作用です。
ヒトの体を錆びさせる原因となっているのは、活性酸素です。

美容、健康、あらゆる面において人体に悪影響を及ぼす活性酸素は、肌の老化、動脈硬化やガン、アルツハイマーなど、原因の全てに関係しているといわれているのです。

メラトニンは、この抗酸化作用において、他のどの抗酸化物質よりも優れているのではないかとまでいわれる程に、強い抗酸化力を発揮するホルモンなのです。

そして当然、活性酸素を除去することが出来れば、それによって滞っていた体の機能が回復するわけですから、代謝がアップし、免疫力の向上にも繋がっていくというわけです。
これだけでも、メラトニンが正常に分泌されるということが、体にとって如何に大切かということが分かっていただけたのではないでしょうか?

『睡眠』の役割り

『睡眠』とは、眠ることですね?
では、『眠る』ということは、体がどんな状態になっているのでしょうか?

1)深部体温を下げる

『深部体温』とは、体の内部の温度のことです。
ヒトは眠りに入る時には、代謝機能を必要最小限に抑えるために、まず体の内部の温度を下げ、続いて脳の温度も下げることで入眠していきます。

脳の温度が下がるのは、高い機能を持ったヒトの脳が昼間のフル稼働でオーバーヒートするのを避けるためなのだそうです。

また、眠りが深さに比例して、深部体温も低くなります。
それと同時に呼吸や脈拍、血圧なども最低限必要な範囲まで活動を緩めます。

2)副交感神経を優位にする

循環器や消化器、呼吸器などの器官の活動コントロールを担っている『自律神経』。
そして自律神経とは、昼間の活動時間に働く『交感神経』と、睡眠中などリラックスした時間に働く『副交感神経』の、2つの神経のことを指しています。

この切り替えがいかに上手く、副交感神経の働きを優位にさせることが出来るかによって、睡眠の質は大きく変わってくるのです。

また、睡眠時だけではなく、食事の時に働くのも副交感神経なんです。
つまり、体に休息や、栄養を補給している状態の時には、気持ちをリラックスさせる副交感神経が働くのが理想的な状態なのです。

松果体と、メラトニンは、このように『眠る』ためのベストな体の状態を作る働きをしているわけですね。

そして、体や脳を休めるだけではなく、睡眠は

・ストレスの緩和、解消
・睡眠中にしか分泌されない成長ホルモンによる成長促進や、老化防止、体組織の再生、修復
・白血球、赤血球、リンパ球の生産、血行促進
・記憶の定着や整理、学習機能の向上

といった、とても重要な役割を担っているのです。

メラトニンは、夜作られる

朝日と共に目覚め、夜、日が暮れると眠りにつく。

一見、当たり前のようでいて、現代社会では、なかなか当たり前にはならないこのリズムこそが、実はメラトニンの分泌にとって最も大切なことなのです。

メラトニンは、夜にしか分泌されません。
陽の光の差す日中は、活動時間として交感神経が働いている時間帯なので、メラトニンは必要とされないからです。

そして、メラトニンは体が太陽に光を浴びてから、14~16時間後に分泌が始まるようにプログラムされています。
例えば、朝8時に起床し、窓を開けて陽の光を浴びれば、夜10~12時頃にメラトニンの分泌が始まり体が眠る準備を始めるということです。

逆算して、眠りたい時間の14~16時間前に太陽に当たれば、その時点で睡眠へ向かうタイマーが動き始めるということですね。

ただし、時間的には夜であっても、照明が照らす昼間のように明るい場所では、メラトニンは十分に分泌されません。
理想を言えば、眠りにつく1時間前からは強い照明は避け、間接照明のような暖色系の柔らかい光にトーンダウンした部屋で過ごすのが良いのだそうです。

良い睡眠をとれない原因

「眠っているのに、寝た気がしない。日中もボーっとする」
こんな症状も、メラトニンが不足しているからかもしれません。

実際に日本人のおよそ5人に1人が、なんらかの睡眠に関する問題を抱えているともいわれていますが、このような原因が関わっているのではないでしょうか?

1)太陽光不足、人工照明過多

日中、太陽光に当たらずにいると交感神経と副交感神経の切り替えスイッチが上手く動作せず、夜になってもメラトニンが分泌されにくくなります。
反対に、夜遅くまで照明の下でスマホやパソコンといった人口の光を浴びていると、やはりメラトニンの分泌量は減少します。

昼夜逆転の生活を続けざるをえない場合などは、要注意です。

2)運動・栄養不足、ストレス過多

特にダイエットによる栄養不足や、ストレスは、メラトニンの分泌を乱す大きな原因になっています。
これは、脳への神経伝達や、自律神経機能が上手く働かなくなってしまっているためです。

このような状態が続くと、自律神経失調症、睡眠障害、うつ病といった精神疾患にも繋がっていく可能性が高くなります。

メラトニンを作るために必要な栄養素

「メラトニンって松果体で出来るんじゃないの?」と思われましたか?
そうなのですが、その松果体でメラトニンを作るために必要な栄養があるのです。

1)セロトニン

それは『セロトニン』という物質です。
セロトニンとは神経伝達物質の一つで、『ノルアドレナリン』と『ドーパミン』と並び、三大神経伝達物質と呼ばれています。

これは、メラトニンとは違い昼の間に作られる物質で、セロトニンの生成に太陽光は欠かせません。他に、『糖分』と『ビタミンB6』がセロトニン生成の必須アイテムです。

このセロトニンが不足していると、どんなに規則正しい生活をして、夜、日の入りと共に眠ったとしてもメラトニンは分泌されないのです。

2)トリプトファン

そして、そのセロトニンを作るために、更にもう1つ『トリプトファン』という物質が必要不可欠なのです。
これは、メラトニン、セロトニンとは違い必須アミノ酸といって、ヒトの体内では絶対に作られることのない栄養素です。

これがなければ、メラトニンもセロトニンも、作られることはありません。

セロトニンとトリプトファンは食べ物から摂れる?

トリプトファンが摂取できる食べ物

トリプトファンは必須アミノ酸ですので、食品から摂取することが出来ます。
多く含む食品には、

鶏むね肉(270mg)
豚ロース(280mg)
牛レバー(290mg)
筋子(330mg)
カツオ(310mg)
マグロ(300mg)
チーズ(320mg)
ゴマ(370mg)
納豆(240mg)

などがあり、サプリメントとしても販売されているようです。

ちなみに、成人(体重60kg)1日当たり、健康な場合で120mg、不眠緩和が必要であれば500~600mg、うつ病の緩和なら1000~3000mgが必要量とされています。

セロトニンは食べ物から摂取できない

セロトニンは、残念ながら食品から摂取することは出来ません。
ですので、間接的にトリプトファンを摂ることでセロトニンの生成を促します。

メラトニンが摂取できる青汁「ケール」

メラトニンを含む食品は?というと、実は青汁の三大原料となっている『ケール』です。
大量に含まれているわけではありませんが、青汁であれば、セロトニンに必要なビタミンB6と共に他の栄養素も豊富に含まれているので、効率的に摂ることが出来そうですね。

食品や青汁からの摂取では、劇的な症状の回復効果が期待出来ないため少しじれったいかもしれませんが、気長に続けていくことが一番の近道だと思います。

メラトニンサプリの注意点

メラトニンは、海外ではサプリメントとしても販売されています。
『海外では』というのは、日本では医薬品指定となっているので、市販はされていないのです。

もちろん、インターネットを使えば海外から個人輸入をすることは可能なのですが、実は、服用することで自分自身のメラトニンを生成する力が弱くなってしまうなど、少なからず危険な副作用も報告されているようです。

ご購入の際は、危険性も十分に確認した上でご利用くださいね。

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