青汁に含まれる「ルチン」の効果

青汁に含まれる「ルチン」の効果
青汁には体に良いとされる様々な成分が入っています。中でも今回は『ルチン』という成分について、詳しくみていきたいと思います。

青汁にも含まれる成分「ルチン」とは

『ルチン』とは、一言でいうと『ポリフェノール』の一種です。

しかし、1930年代に発見された当時は、食べ物や溶連菌、マイコプラズマといった感染症まで、様々な原因が元で起こるアレルギー性の免疫反応の異常である全身性小血管炎『紫斑病』の治療に効果があったため、このルチンはビタミンの一種であると考えられ、ビタミンPと呼ばれていました。

他のビタミンのように摂取不足により引き起こされる体調不良等の欠乏症がみられないことから、ルチンはビタミンの種類ではないことが確認され、現在ではポリフェノールの一種として『ルチン』の名前で統一されるようになりました。

植物にも必要不可欠なポリフェノール

『ポリフェノール』。
この名前は、健康に良い成分としてもうすっかりお馴染みになりましたね。

けれど、ご存知でしょうか?そのポリフェノールは、自然界になんと5,000種以上も存在するんです。

アントシアニン、イソフラボン、カテキン、タンニン……。
これらの名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
これらも全て、ポリフェノールです。

ポリフェノールは、植物の苦味・渋味・色素の成分となっている化合物のことです。
そんなポリフェノールは、植物が生きていく上で、なくてはならない存在なんです。

5,000種以上も存在するといわれているポリフェノールは、個々に違った働きを担っています。

例えば、カテキンやタンニンといった、苦味や渋味の特徴を持つ種類のポリフェノールは、虫が嫌がる味や匂いを発する働きがあります。

そして、色素の成分となっているアントシアニンなどは、太陽から降り注ぐ紫外線を反射または吸収するという働きをしています。

更に、これらのポリフェノールには、共通する大きな特徴があります。

それは、とても強力な抗酸化・抗菌作用です。

この力によって植物は、害虫や紫外線から身を守ったり、傷を修復したりしているのです。

つまり、自分で動いて紫外線の当たらない日陰へと移動したり、害虫から逃げたりすることの出来ない植物たちは、自分の身を守るために、それぞれの生きる環境に応じた形のポリフェノールを作りだすことで、動けなくても身を守る術を手に入れたのでしょう。

驚くべきルチンの効果

ルチンは、ポリフェノールの一種。
そして、更にその中の『フラボノイド』の一種です。

少し、ややこしい話ですが、5,000種類以上のポリフェノールは、その中でもいくつかの種類に分類されていて、ルチンはその一つ、色素成分となる『フラボノイド系化合物』の一つなのです。

そんなルチンがもたらしてくれる、ヒトの体への効果をみてみましょう!

ルチンの効果1.ビタミンCの吸収促進

ルチンは、ビタミンCととても相性のいいポリフェノールです。
凄いのは、ビタミンCをルチンと一緒に摂ることで、その吸収を助ける!だけではなく、体内でのビタミンCの保存期間を延長することができるというのです。

いつもより長く体内に蓄えている間に、更にしっかりと吸収することが出来る。
そして嬉しいのが、このことにより体内でコラーゲンの生成も促してくれるというのですから、健康にとっても美容にとってもビタミンCとルチンは、最強のタッグと言ってもいいかもしれませんね!

ルチンの効果2.強い抗酸化作用

ポリフェノールは、いずれの種類も抗酸化作用に優れているのですが、中でもルチンのそれは、とても強力に効果をもたらすといわれています。

このルチンの抗酸化作用は、主に血管内に発生した活性酸素を取り除く働きをしてくれます。

これにより、血栓の原因となる血管内のLDLコレステロール(悪玉と呼ばれるもの)の酸化を防ぐことが出来、結果、血流の改善、動脈硬化や高血圧の予防改善へと繋がっていくのです。

ルチンの効果3.毛細血管の強化

『毛細血管』って、よく聞きますが、その働きをご存知でしょうか?

心臓から出る太い血管『動脈』これは、体の中心から離れるにしたがって少し細い『細動脈』に繋がります。
そして更に末端へいくと、これがもっと細い『毛細血管』へと繋がり、そして更に、心臓へと血液を送り返す『静脈』へと繋がっているのです。

つまり、毛細血管は動脈と静脈を繋ぐパイプの役割を担っているんです。

そして、その中では酸素と二酸化炭素を入れ替えたり、栄養と老廃物を移動させたりと、細い血管の中では、常にとても重要な仕事が行なわれているんですよ!

毛細血管への血流が悪くなることで引き起こされるのは、単なる末端冷え症だけでは済まないのです。その大切な毛細血管を、修復、強化し活動を蘇らせてくれるのがルチンなのです。

4)その他、ルチンの効果

この他にも、すい臓へ働きかけ糖尿病の予防。脳細胞の抗酸化作用による認知症の予防等にも効果があるとされています。

ルチンを含む食べ物

こんな嬉しい効果を手軽に得ることが出来るルチンを含む食品は、意外に沢山あります。

蕎麦(そば)

これはルチンを含む食品の代表格と言っていいでしょう。
特に、韃靼(だったん)蕎麦という種類の蕎麦には、普通の蕎麦のおよそ100倍ものルチンが含まれています。

これは、韃靼蕎麦の産地と関係があるようです。
韃靼蕎麦は中国雲南省、四川省、チベット自治区、内モンゴル地区、ネパールといった、高度2000m以上の紫外線の影響を強く受ける山岳地帯で栽培されている植物です。

先程もお話した通り、ポリフェノールは植物が自分を守るために生成するもの。
ですので、紫外線の強い地域で育った植物は、その害から身を守るために自ずと沢山のポリフェノールを生成することになるということなのです。

イチジク

これも、蕎麦と並んで有名なルチンを含む食物です。
別名『不老長寿の果物』と呼ばれ、美容に健康に良いとされる理由の一端を担っているのは、間違いなくこのルチンでしょう。

他にも、アスパラガスやホウレンソウ、ナスといった野菜。
ビタミンCと一緒に摂ることの出来るレモンやミカンなどにも、ルチンは含まれています。

ルチンが豊富な青汁

『だったん蕎麦青汁』や『そば若葉青汁』

では、このルチンを含む青汁にはどのようなものがあるのでしょうか?

青汁の代表的な成分は、言わずと知れた『ケール』『大麦若葉』『明日葉』といった、まさに青い葉っぱですが、それに加え『だったん蕎麦青汁』や『そば若葉青汁』というような、蕎麦の成分を取り入れルチンを有効に摂取することが出来る物も販売されています。

ただ一つ、注意が必要なのは、蕎麦のタンパク質成分を含むこれらの製品には蕎麦アレルギーの方が摂ることは出来ないということです。

蕎麦アレルギーは比較的重篤なアレルギー症状を引き起こしますので、成分表示を十分に確認してください。

長命草を使った青汁

沖縄などの温暖な気候で育つ『長命草(正式名:ぼたんぼうふう)』を原料にした青汁です。

これは、現地では古くから料理や民間薬としても利用されてきたセリ科の多年草で、カルシウム、鉄分、亜鉛、ビタミンB群、C、食物繊維と栄養も豊富で、ルチンを含むポリフェノールも多く含んでいます。

アスパラガス擬葉(ぎよう)を使った青汁

『アスパラガス擬葉』とは、アスパラ収穫後に食用にはならず刈り残され、150~200cmにも育った茎のことです。

大きく茂り、葉のように見えるのでこのような名前なのです。

そして実は、この食用にはならず廃棄されていた擬葉には、アスパラギン酸や食物繊維といった栄養が豊富に含まれているのです。

しかもなんと、ルチンの含有量は普通の蕎麦の150倍といいますから、有効に使わない手はないですよね。

酵素処理ルチン

青汁やサプリメントに含まれるルチンは『酵素処理ルチン』と書かれているものが多くあります。これは、ルチンを酵素処理することで水溶性をアップし、吸収されやすくしたものです。

更には、抗酸化力もアップしており、筋肥大を助け、スポーツ後の筋肉の消炎効果・疲労回復等の効果にも注目されています。

ちなみに。。。

『ルチン』とよく似た名前の『ルテイン』というものがありますが、これは全くの別物です。そしてルテインは、ポリフェノールの仲間でもありません。お間違えのないように。

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