青汁は加熱しても効果ある?温めて飲んでもOK?

青汁は加熱しても効果ある?
手軽に野菜不足を解消できる青汁は、飲み続けることで美容にも健康維持にも大活躍してくれます。暑い夏にはキリッと冷やしたミネラルウォーターで青汁を作ると、さっぱり美味しくいただけますね。

となると、逆に寒い冬には温めてホットで飲みたいと考える方も多いはず。特に冷え性の方なら、寒い時期に冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、できれば避けたいもの。お料理に青汁を使うケースもあるでしょう。

果たして青汁は加熱して作っても問題ないのでしょうか?

青汁などに含まれる「熱に弱い栄養素」

野菜などに含まれるビタミンの中には、加熱によって壊れてしまうものがあるのはよく知られています。それと同様に、野菜を原材料として作られている青汁にも、加熱することで壊れる栄養素が含まれています。

熱に弱い栄養素の代表例として次のようなものが挙げられます。

・ビタミンB1
・パントテン酸(ビタミンB5)
・葉酸(ビタミンB9またはM)
・ビタミンC
・カリウム
・酵素

熱によって破壊や流失が起こるこれらの栄養成分の摂取を目的として青汁を飲むのであれば、基本的に加熱は避けたほうがいいということになります。

その一方で、熱を加えても壊れることなく安定している栄養素もたくさん存在しています。例えばβ-カロテンやビタミンE、ほとんどのミネラル、食物繊維は加熱しても壊れることがありません。このような栄養素を摂取したい場合には、ホットで飲んでも全く問題ないと言えるでしょう。

栄養を壊さない青汁の飲み方

では、青汁をホットで飲む場合には、熱に弱い栄養素の摂取は諦めなければならないのでしょうか? 実はいくつかのポイントを守れば、青汁を加熱しても熱に弱い栄養素をほとんど壊すことなく摂取することができます。ではそのポイントとはどのようなことなのでしょうか。

1.温めた青汁はできるだけ早く飲み切る

青汁を温めたからといって、いくらなんでも一瞬のうちに全ての栄養分が壊れてしまうわけではありません。つまり、早く飲み切れば、それだけ栄養分の損失を出さずに済むことになります。

逆に料理に青汁を使う場合など、長い時間加熱すればどうしても栄養素の破壊は免れません。これは野菜を茹でる際に電子レンジを使用したほうが、ビタミンの損失の割合を抑えられるのと全く同じ理屈です。

2.青汁を温めすぎない

熱に弱い栄養素は、高熱になればなるほど壊れやすくなります。例えばビタミンCは60度程度でも壊れますが、その温度だと全て壊れてしまうまでには3日ほどかかると言われています。

また、多くの酵素は50度程度で変質し、失活しますので、それより低い温度なら問題ないということになります。
このことから、ぬるめに温めた牛乳に青汁パウダーを溶かし、すぐに飲むといったいただき方なら、熱による栄養素の損失はほとんど考えなくてもいいと言えるでしょう。

3.冷凍青汁はぬるま湯で解凍する

青汁メーカーによっては電子レンジでの解凍でもいいとしている冷凍青汁もありますが、熱湯による湯煎ほどではないものの電子レンジでもビタミンなどの破壊は起こります。

しかし、常温や冷蔵庫での解凍だと時間がかかり、こちらも栄養価の損失がゼロではありません。冷凍青汁を解凍するなら、ぜひぬるま湯を使いましょう。

青汁をホットで飲んでも問題ないとするメーカーも

ほとんどの青汁メーカーが水、あるいは牛乳に溶かしての飲用を勧めている一方で、中にはお湯に溶かして青汁を飲んでも問題ないとするメーカーもあります。

たとえば「青汁満菜」などの青汁を販売しているえがおでは、お湯で溶かした場合のビタミン、ミネラルの栄養価を測定し、水で溶かした場合とほどんど変わりがなかったことをサイト上で発表しています。(ただし料理に使用した際には一部の栄養素が壊れる可能性を認めています。)

また、お茶村から発売されている「神仙桑抹茶ゴールド」のように、普通のお茶と同様にお湯に溶かして飲むことを想定して作られている青汁もあります。こちらもすぐに飲むのであれば水に溶かした場合の栄養価と大差ないとの説明があります。(こちらも溶かした状態で長時間放置すると、ビタミン類が減ってしまうことを認めています。)

具体的な温度などが明らかにされているわけではありませんが、ぬるま湯に溶かす分には問題ないとしているメーカーはたくさんあります。熱によって栄養素がどの程度壊れるのかについても諸説あり、イメージされているほどには壊れないとする報告は少なくありません。

さらに青汁の場合には、流出分がお湯に溶け込む形で摂取できることから、損失は最小限に抑えられるという意見もあります。

製造過程で青汁の栄養は壊れている?

青汁を飲む際に、もし多少なりとも栄養価の損失があるのなら、それを見越してできるだけ栄養価の高い青汁を購入するのもひとつの考え方です。しかしここでひとつ考慮しておきたいことがあります。

青汁を製造する過程において、製法によっては加熱しているために、そもそも生の素材からほど栄養が摂取できないのではないかとする意見があります。特に心配されるのが一般的な粉末の青汁。材料を乾燥させる際に熱を加える必要があり、その際にビタミンなどがすでに失われてしまっているのではないかというのです。

実際、生のケールにはビタミンCが豊富に含まれていますが、粉末状になったケールの青汁をいくつか調べてみると、ビタミンCなどの数値がそれほど高くないことに気づきます。野菜100%の青汁でも、厳密な意味で「野菜そのもの」とは言えないのも事実なのです。

では冷凍タイプの青汁なら、しぼりたての野菜と全く同じ栄養成分を摂取できるのでしょうか?

残念ながら冷凍タイプの青汁にも、殺菌=加熱処理が義務付けられています。この工程でビタミンや酵素が少なからず破壊されてしまうため、やはりこちらも生の素材と厳密には同一でないことになります。ただし、殺菌するための加熱処理は数秒間というきわめて短時間ですので、粉末状の青汁に比べると栄養素の損失はぐっと抑えられます。

加熱せずに作られる青汁もある

それほど種類はありませんが、加熱処理を行わずに製造されている青汁商品もあります。

・遠赤外線低温乾燥製法
・スプレードライ(噴霧乾燥)製法
・フリーズドライ(真空凍結乾燥)製法

などにより作られた青汁がそれにあたります。加熱しない、もしくは低温の温風などを使用するため、熱による栄養素の破壊を避けることができます。
とはいえ、これらは特殊な製法であり、別の多くの工程や技術を使用しなければならないため、価格がどうしても高めになってしまいます。

青汁の各商品に記載されている栄養表示をぜひチェックしてみてください。それらはいずれも完成品を測定した数値ですので、比較しやすいのではないでしょうか。ちなみに粉末青汁にも、品質が安定しており保存しやすいといった大きなメリットがあります。コストとの兼ね合いで青汁を選ぶと良いでしょう。

青汁に限らず全ての食材において、商品化や調理、保存の過程で栄養素の損失は起こり得ます。しかし、青汁の選び方や作り方によっては、そうした損失をできるだけ抑えることは可能です。目的やライフスタイル、好みなどに合わせて、ぜひご自分に合った青汁を選ぶようにしてください。

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