青汁の残留農薬は危険?

青汁の残留農薬は危険?
青汁は美容に対しても健康に対しても素晴らしい効果をもたらすチカラがあります。でも、青汁でありさえすればどんな製品でもいいというわけではありません。毎日、そして長きにわたって飲み続けていくものだからこそ、どんな青汁を選ぶのかで期待できる効果も大きく変わってくるのです。

青汁を選ぶ重要な条件のひとつに「安全性」があります。食の安全性について取り沙汰されることが多くなった昨今、小さなお子様のいる家庭でなくても大いに気になるところなのではないでしょうか。ここでは青汁の残留農薬の問題を軸に、健康に直結する青汁の安全性について改めて考えていくことにします。

農薬はなぜ危険?

農薬には殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、殺鼠剤、防カビ剤、除草剤、植物成長調整剤などがあります。いずれも作業の効率化や作物の安定供給、長期にわたる保存、害虫などの駆除や病気の予防などのために使用されるもので、多くの農作物に対して使用されています。しかし、中には人体や環境に対して有害となる薬剤も少なくありません。

特に問題となりがちなのが殺虫剤や除草剤で、それらの中には人の体内に入ることで呼吸困難や嘔吐、腹痛、縮瞳や散瞳、麻痺をはじめとした神経症状などといった症状を引き起こすものがあります。

摂取する量によっては命にかかわるケースすらあります。
また残留農薬に関しては、急性症状のほか、慢性症状を引き起こす体内への蓄積を心配する声もあります。

農薬規制の基準値と現状

現在日本では農薬取締法や食品衛生法において、使用できる農薬の種類や量、農薬の残留基準などが厳しく制限されています。使用できる農薬は農作物ごとに定められるとともに、残留基準については厚生労働大臣によって一日摂取許容量(一部の作物を除き一律基準0.01ppm)が設定されています。

日本で農薬が使用されるようになったのは1930年代に入ってからとされています。その後、高度経済成長期には農薬が広く活用され、農業の近代化を押し上げました。しかし1980年代に入ってからは農薬や化学肥料による健康被害や環境への悪影響が注目されるようになり、現在では毒性の低いものを少量のみ使用する方法へと変化しています。

また、体内への蓄積が懸念される農薬成分に関しても、日本だけではなく国際的に製造・使用が中止されています。

現在定められている残留基準値はかなり厳しいものになっているのにもかかわらず、基準を超える残留農薬が検出される例はきわめて稀なこととなっています。検査は各自治体によって抜き打ちで行われていますが、平成18年度の例では検査数が3,455,719件に対し、農薬を検出した件数が国産品では2,314件(0.36%)、輸入品では7,490件(0.27%)。

このうち基準値を超えたものは国産品ではわずか21件(0.003%)、輸入品では396件(0.014%)に留まりました(厚生労働省発表)。なお、基準値を超えたものについては出荷停止などの措置が取られ、流通することはありません。

「国産」の青汁なら大丈夫?

さきほどもご紹介したように、輸入品についても残留農薬の検査が行われてはいます。ただ、全ての輸入品を検査できるわけではありません。そもそも諸外国では日本ほど厳しい基準を設けているわけではありませんから、検査から漏れてしまったものの中に残留農薬の基準値を上回るものがあり、それが市場に絶対に出回らないとは言えないのです。

とりわけ問題になることが多いのが中国から輸入された農作物です。中国から輸入した食料品に衛生的な問題が発生した例はニュースでもよく取り上げられますし、実際に違反となったケースの4分の1が中国から輸入されたものだったといったデータもあります。

また、衛生状態の良くない南米やアフリカ、他のアジア諸国では日本で禁止されている農薬が使用されている可能性があり、そうした農薬の残留も懸念されます。

その点、日本で発売されている国産原料を使用した青汁なら、当然上記の基準をクリアしているわけですから、残留農薬についてはまず心配はいらないことになります。しかし、実は「国産」という表記に思わぬ落とし穴があります

例えば輸入した原材料を使用して日本国内の工場で生産された青汁。このケースでも「国産」と表記することができることをご存知でしょうか。

一方で、土地こそ外国であるものの、徹底した衛生観念と管理体制のもとで製造された青汁があるとしましょう。このケースでは、たとえ日本人スタッフが常駐する環境であっても「海外産」となってしまいます。これらは「国産」「海外産」という言葉だけでは安全性を判断できない好例だと言えるでしょう。

無農薬青汁と有機栽培青汁

100%国産の原材料を使用している青汁であれば、残留農薬についてほとんど心配する必要はありません。しかし万全を期するなら、もとから農薬を使わないものを原材料とした青汁を選ぶのもひとつの方法です。具

体的には「農薬不使用」「有機栽培」「オーガニック」「有機JAS」などの記載があるものがそれにあたります。

無農薬栽培

栽培期間中に、文字通り農薬や化学肥料を使わず育てること。現在は「無農薬」という表記は使わず、「農薬不使用」と表示することに定められています。ポイントは、農薬を使用しない期間があくまで栽培中である点。

つまり前の年に農薬を使っていてその成分が残留している土地であっても、栽培期間中に農薬を使用していなければ農薬不使用と記載することが可能です。

有機栽培

農薬や化学肥料を使わずに栽培することを有機栽培、またはオーガニック栽培と言います。農林水産省によって有機農産物の日本農林規格(JAS規格)が設けられており、認証を受けたものにはJASマークが表示されています。有機農産物の定義は次のようになっています。

・農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で栽培したもの
・栽培中に農薬や化学肥料を使用しないもの
・遺伝子組み換え技術を使用しないもの

無農薬栽培と異なり、栽培期間以前についても厳しい制限が設けられているのが特徴です。

ただし有機栽培=無農薬ではありません。

有機栽培では天然に存在するものから作られた30種類の農薬を使うことが許可されています。どれもきわめて安全性が高いと認められているものであるため、有機農産物から作られた青汁の残留農薬の危険性は限りなく低いと言えますが、ひとつの情報として文字通り100%無農薬ではないということは頭に入れておきましょう。

有機栽培のメリットとデメリット

有機農産物には安全性の高さのほかに、栄養価が高い、味がいいといった大きなメリットがあります。その一方で栽培に非常に手間がかかり、それが価格の高さに反映されるデメリットもあります。

そのため、青汁についても使用される有機原料が多ければ多いほど高額になりがちです。有機原料であることをどの程度求めるのかをよく考えて選ぶようにしてください。

信頼できるメーカーの青汁を選ぶには?

それでは残留農薬の危険性がない青汁を選ぶのにはどうすればいいのでしょうか。まずは購入しようとしている青汁のパッケージやメーカーのサイトをよく確認してみてください。

安全性や品質に自信を持っているメーカーなら、積極的に情報提供を行っているはずです。特に次のような情報の有無は、青汁の安全性を測る上での重要な判断材料となります。

青汁の原材料の産地は記載されている?

国産だからといって単に「国産」だけの表記では不十分です。ケールは○○県産、大麦若葉は××県産などと具体的に記載されていますか? また海外産ならその旨がわかりやすく書かれているでしょうか?

青汁の原材料の栽培環境の記載はある?

農薬や化学肥料、添加物などの使用状況は記載されていますか? 特別な記載がないようであれば、まずこれらのものが使用されていると判断します。(使用していることをQ&Aページに記載しているメーカーが多いようです。)

また、中には生産農家の情報を明らかにしている青汁メーカーもあります。直接的に安全性が確認できる情報ではありませんが、生産者の顔が見えるとその分だけ安心感は高まります。

工場など製造過程の環境は?

青汁の製造工場についてもぜひ同様にチェックしてみてください。単に「きれいな環境で」などといった曖昧な言葉ではなく、所在地や管理体制などについて具体的な記載があるかどうかがポイントとなります。

青汁の残留農薬などチェック体制は?

青汁の残留農薬や放射性物質などの測定を外部に依頼し、その結果をサイト上に公表しているメーカーもあります。こうしたメーカーは品質や安全性に対して徹底的なこだわりを持っていると判断してもいいでしょう。

わたしたちは、手にした青汁から直接その安全性を確認できるわけではありません。その分、青汁メーカーが伝える努力をしているかどうかは大きな鍵であって、それと同時にわたしたちの青汁を見極める目も重要になってきます。安心して青汁を飲むために、ぜひ参考になさってください。

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