青汁でアンチエイジング?老化防止効果はあるの?

青汁に老化防止効果はあるの?
いつまでも若々しく元気でいたいというのは多くの人の願うところです。これほど科学が発達した現代においても不老不死は未だに実現できていません。しかし、老化のスピードを緩やかにすることは、決して不可能ではないことがわかっています。

「老化(=エイジング)に抗う」と言えば、まず思い浮かぶのがアンチエイジング化粧品の存在。でもアンチエイジングは外側からのケアだけでなく、内側からのケアも重要です。

これは美容面だけでなく、健康面においても同じこと。そして、その内側からのケアに、青汁が一役買ってくれるのです。今回はそんな青汁の老化防止効果について見ていくことにしましょう。

老化とアンチエイジング

わたしたちの体を老化させる原因のひとつに活性酸素の存在があります。活性酸素は代謝の過程で酸素が変換されてできるもの。本来は外部から進入してくる異物を排除するというとても重要な役割を担っているのですが、非常に反応性が高く、わたしたちの身体を構成する細胞に結びついて酸化しDNAの損傷を引き起こすとても厄介な性質を持っています。

DNAの損傷は正常な代謝の過程においても1細胞あたり1日に数万回以上の頻度で起こるものなのですが、これに活性酸素によるDNAの損傷が加わると、細胞の機能として備わっているDNA修復が追いつかなくなってしまいます。細胞の老化や癌化は、そうしたDNA損傷の積み重ねによるものと考えられています。

老化はもちろんシミ、シワ、くすみなどといった外見からわかるものだけではありません。糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)などを原因として起こる動脈硬化や認知症、骨粗鬆症、関節炎、心身に起こってくる様々な形の機能低下、体型変化等の多くは加齢に起因しています。

そんな老化に対抗する手段が今、盛んに研究されています。そのキーとして注目されているのが「抗酸化物質」をいかに体内に取り込むかということ。

抗酸化物質とは文字通り酸化を防ぐ物質で、活性酸素そのものを除去したり活性酸素によって受ける有害な反応を抑制する働きをしてくれるものです。具体的には抗酸化物質が含まれる食品や成分を摂取することが、その細胞の酸化や老化への解決策になるのではないかと期待されているのです。

青汁に多く含まれる抗酸化物質

抗酸化物質の代表的なものにβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、フラボノイド、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)などがあります。これらは食事やサプリメントなどから摂取できますが、青汁にもたくさん含まれており、1日1杯で効率的に摂取することが可能です。

アメリカではすでに食材や健康食品などの抗酸化能力を表す指標として「酸素ラジカル吸収能(ORAC、またはTEACとも)」が採用されていることから、その関心の高さが伺い知れる抗酸化物質。果たして青汁にはどのような成分が含まれているのか、その働きとともにご紹介します。

ビタミンE(α-トコフェロール)

強力な抗酸化作用のあるビタミンEは「若返りのビタミン」の異名を持っています。細胞の酸化による変質や損傷を防ぎ、老化や癌、数々の生活習慣病を予防します。特に血行を改善する効果には目覚ましいものがあり、血中の悪玉コレステロール値を低下させたり血行不良による頭痛や肩凝り、腰痛、冷え性などを解消します。

その他にも関節炎や白内障、アルツハイマーといった老化に関係の深い病気の進行を抑える働きについても盛んに研究されています。

ビタミンEが多く含まれるものには青魚や大豆、アーモンドなどの食品や、オリーブオイル、ひまわり油、キャノーラ油など植物系の油脂が挙げられます。青汁の材料では明日葉やケール、モロヘイヤなどに多く含まれています。

ビタミンC(アスコルビン酸)

非常に高い抗酸化能力を持つビタミンC。同じく抗酸化物質であるビタミンEを助ける働きも持ち、多くのタイプの活性酸素の除去に活躍します。

美容のビタミンと言われるビタミンCは美白作用、美肌作用にすぐれ、肌のアンチエイジングには欠かせません。また免疫力を高める作用や心身のストレスを緩和する効果も持ち、体の内側からも老化を防止します。

ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。青汁の材料ではケールやブロッコリー、ほうれん草、緑茶などに多く含まれています。

β-カロテン

強い抗酸化能力を持ち、毒性の高いタイプの活性酸素を的確に除去するβ-カロテン。カロテノイドの一種で身体に取り込まれた後、必要な分だけがビタミンAに変換されます。粘膜や目の健康を守る効果があるほか、肌の新陳代謝を高めて美しい肌を作る働きにすぐれています。また、抗癌作用についても研究が進んでいます。

β-カロテンはかぼちゃやにんじん、トマトといった緑黄色野菜や果物などに多く含まれ、青汁の材料ではケールや大麦若葉、明日葉、モロヘイヤ、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草などに豊富に含まれています。

ポリフェノール

植物に多く含まれる苦味・辛味成分で、強い抗酸化作用を持っています。血液をさらさらにして高血圧を防止しコレステロール値を抑えるもの、女性ホルモンと似た働きを持つものなどがあり、健康、美容の両面で非常に注目度が高いアンチエイジング成分です。

ポリフェノールには後述するフラボノイドの他、明日葉に含まれるクマリン、ゴマや大麦、ブロッコリーなどに含まれるリグナン、ウコンに多く含まれるクルクミンなどがあります。

フラボノイド

ポリフェノールの代表的な有機化合物で、強力な抗酸化作用があります。

アントシアニン

ベリー類や赤ワインに豊富なことで知られ、桑の葉にも含まれているアントシアニンは目の健康を守る成分。

カテキン

ケールや桑の葉、緑茶などに含まれるカテキンはビタミンEの50倍の抗酸化作用があり、血糖値上昇を抑制するなど様々な生活習慣病対策に効果を発揮します。

クェルセチン

玉ねぎをはじめブロッコリーやモロヘイヤ、ケール、桑の葉、緑茶などにも含まれるクェルセチンは抗炎症作用にすぐれています。

カルコン

明日葉特有の成分でコレステロール値の上昇を抑制するカルコンは生活習慣病の予防に非常に効果的。同じく明日葉に含まれるルテリオンは非常に強力な抗炎症作用を持つことで知られ、癌の発症を予防するほか、免疫力を高めてアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑えます。

このほか青汁にはあまり含まれていませんが、大豆などに含まれることで知られるイソフラボン、蕎麦やいちじくに含まれるルチンなどもフラボノイドの仲間になります。

システイン

アミノ酸の一種で肌や髪、爪に多く含まれている成分です。特に肌の新陳代謝を活性化させる働きにすぐれており、シミのもととなるメラニンの生成を抑えます。このほか生活習慣病や癌の予防にも効果を発揮します。

システインは赤唐辛子、にんにく、玉ねぎ、小麦胚芽などに含まれており、青汁の材料となるブロッコリーにも含まれています。また、システインを体内で生成するための材料となる必須アミノ酸、メチオニンはほうれん草をはじめとする野菜や果物、肉類、豆類に含まれています。

グルタチオン

グルタチオンは3つのアミノ酸によってできる化合物です。体内で合成することができるため、欠乏することはほとんどありませんが、加齢や紫外線の影響によって失われやすくなり、シミやくすみの原因になります。

海外ではサプリメントとして発売されていることから容易に入手可能ですが、日本ではグルタチオンは医薬品として扱われており、美容外科などでシミの治療などに使用されています。

グルタチオンの効果には美白作用のほか、肝機能を高めて体内の毒素を排出する働き、活性酸素を除去して生活習慣病を予防する働きなどがあります。
食品ではほうれん草、キャベツ、かぼちゃ、キュウリ、ブロッコリーなどから摂取することができます。

クロロフィル(葉緑素)

植物などの細胞内に含まれている緑色の天然色素で光合成には欠かせない成分として知られていますが、わたしたち人間の体にも様々な効果をもたらしてくれます。

クロロフィルは強力な抗酸化作用を持ち、DNAの損傷を防いで老化や細胞の癌化を予防します。また体内の有害物質や老廃物、血液中のコレステロールを吸着して体外に排出するデトックス効果があり、高い浄化作用が期待できます。このほかクロロフィルには、細胞を活性化したり病気や怪我の治りを早める働きがあります。

クロロフィルは緑色の野菜に多く含まれて青汁によく使用されている明日葉やほうれん草、小松菜、緑茶などからしっかり摂取することが可能です。また健康食品として知られるクロレラにも、クロロフィルが豊富に含まれています。

スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)

活性酸素の中でも最も頻繁に発生する「スーパーオキシドアニオンラジカル」を酸素と過酸化水素とに分解する酵素。その頭文字から「SOD」または「SOD酵素」とも呼ばれています。この働きにより、活性酸素が引き起こす細胞の老化や生活習慣病などを未然に防ぎます。特に合併症によりリスクが雪だるま式に増えていく高血圧、糖尿病、動脈硬化を予防する働きにすぐれているため、大いに注目されている酵素です。

SODは元々人間の体内にも存在していますが、年齢とともに作られにくくなるため、効果的に補うことが必要になってきます。ただしSODを食品から補うのは難しく、青汁の原材料となる明日葉や大麦若葉の他にはルイボスからしか摂取することができません。これは青汁が老化防止に有効だとするひとつの根拠だと言えます。

活性酸素の種類と効果を発揮する抗酸化物質

活性酸素にはいくつかの種類があります。1つの抗酸化物質で全ての種類の活性酸素を除去できるわけではありません。抗酸化物質ごとに除去できる活性酸素は決まっています。主な活性酸素とそれを除去できる抗酸化物質にはどんなものがあるのかをご紹介します。

◎スーパーオキシドアニオンラジカル(超酸化物、O2-)
わたしたちの身体から最も多く発生する活性酸素であると同時に、加齢に大きな関わりを持つと考えられている活性酸素です。殺菌作用によりわたしたちの身体を守る働きを持ち、酸化力自体はヒドロキシルラジカルなどに比べて高くありませんが、さらに毒性の強い他の活性酸素に変化する可能性を持っています。
スーパーオキシドアニオンラジカルの除去にきわめて効果的なのはSODと呼ばれる酵素。ビタミンCも抗酸化に効果を発揮します。

ヒドロキシルラジカル(HO)

最も酸化力が高い活性酸素で、タンパク質、糖質、脂質、DNA、RNAなどわたしたちの身体に存在する様々なものを酸化させます。作られて一瞬のうちに消滅してしまう活性酸素ですが、毒性が強く、老化をはじめ癌、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、アトピー性皮膚炎など様々な疾患の原因になると考えられています。

効果を発揮する抗酸化物質にはビタミンE、β-カロテン、リノール酸、システイン、フラボノイド、グルタチオン、尿酸などがあります。

過酸化水素(H2O2)

消毒薬として使用されるオキシドール、オキシフルの元となる化合物。強力な酸化力を持つうえに寿命が長く、毒性も強い活性酸素です。脂肪酸、生体膜、DNAなどを酸化させ、傷つけて、老化や様々な生活習慣病の原因になります。

過酸化水素を除去するのに効果的な成分はビタミンC。グルタチオンペルオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、カタラーゼによって水と酸素に分解されます。

一重項酸素(1O2)

紫外線を浴びることで作られる活性酸素。非常に強い酸化力があり、体中の細胞を攻撃する恐ろしい活性酸素です。老化の原因になるとともに、癌、動脈硬化から脳梗塞、心筋梗塞を引き起こします。

一重項酸素を除去する抗酸化物質にはβ-カロテン、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、尿酸が挙げられます。

老化防止に効果的な青汁、どれを選ぶべき?

ご紹介したように活性酸素にはいくつかの種類があります。現在自分の周りにどのタイプの活性酸素が多く発生しているのかを目で見ることはできないわけですから、活性酸素対策には1種類の抗酸化物質だけではなく、幅広い成分を摂取するのが効果的だと言えます。

青汁も1種類の原材料だけでできているものよりは複数の原材料から作られているものが良いでしょう。

それでもどの素材が多く使用されているものを選べばいいのかといえば、ズバリ「ケール」を挙げます。

その理由は、ビタミンCが多く含まれていること。ビタミンCの抗酸化作用は上記の4種の活性酸素のうちヒドロキシルラジカルを除く3種類をカバーしています。

そして過酸化水素を除去できる天然由来の抗酸化物質はビタミンCだけ。青汁のメイン材料として人気の高い大麦若葉や明日葉、桑の葉などに比べて、ケールはこのビタミンCが最も多く含まれているのです。

さらにケールには、こちらも複数の活性酸素に対応するビタミンEやβ-カロテンも豊富。栄養バランスがよく、老化対策として非常に適した素材だと言えるでしょう。

またSODやクロロフィルが豊富に含まれる明日葉も外したくない素材です。青汁のメイン材料として使用されている商品は見かけないものの、モロヘイヤやブロッコリーも老化防止に効果的な成分がたくさん含まれています。これらがブレンドされた青汁なら「最強!」と言えるのではないでしょうか。

もちろん、上に名前が挙がらなかった大麦若葉が劣っているというわけでは決してありません。大麦若葉は数少ないSODを含む素材のひとつだからです。

ビタミンCを多く含む野菜や果物をミックスした製品を選んだり、同じく老化防止効果の高い豆乳などと混ぜたりすれば、簡単かつ極上のアンチエイジングドリンクの出来上がりとなります。

青汁だけでなく、若返り・老化防止には幅広い対策を

もちろん、青汁だけを飲めば老化防止になると考えるのは間違いです。バラエティに富みバランスのよい食事内容を心がけるとともに、規則正しい生活を送る、適度な運動を行う、ストレスをためない、禁煙するなど、身体の内側からもアンチエイジングを目指しましょう。

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