青汁に副作用、アレルギーなど健康被害はあるの?

青汁に副作用はあるの?
野菜でできている青汁はあくまでも食品であって、薬ではありません。そのため、通常の飲み方をしている限り、重大な副作用が起こることはほとんど考えられないと言えます。

しかし漆に多くの人がかぶれるように、「天然のものだけで作られた青汁だから全く副作用が起こらない」ということにはなりません。今回は、青汁の摂取で起こり得るアレルギーなどの健康被害、副作用にはどんなものがあるのかをご紹介することにします。

青汁で起こり得る副作用にはどんなものがある?

青汁の副作用1.アレルギー

青汁に使用されているもの、例えばケールや大麦若葉その他の材料が何らかのアレルギー反応を引き起こすケースがあります。症状には様々なものがあり、比較的起こりやすいものは蕁麻疹やかゆみ、唇など粘膜部分の腫れなど。咳込みや呼吸困難を起こす、または嘔吐するケースもあります。

ほとんどの青汁には重いアレルゲンとなる卵や甲殻類、そばなどは入っていませんが、中には乳や果物類などといった特定原材料やそれに準ずるものが配合されている商品もあります。食物アレルギーをお持ちの方は、原材料の表示を十分確認した上でお召し上がりください。

青汁の副作用2.下痢

青汁には食物繊維が含まれています。そのため便秘の解消にはきわめて効果的なのですが、その反面、お腹が緩くなってしまう可能性があります。一般的に食物繊維を過剰摂取すると下痢になりやすくなりますが、適量には個人差があるため、通常の量でも下痢や腹痛を起こすことがあります。

筆者も青汁を飲み始めてそれほど経たない頃、便通が一時期不安定になってしまいました。もともと重い便秘ではなかったことと、お腹にストレスがかかりやすい体質だったのがその原因だったのでしょう。

その際にメーカーさんにお電話で訊いてみると、「半分の量から試してみてください。決して悪いものが入っているわけではないので、その点は安心してください」とのお話。同じようなことは子供さんが青汁を飲まれるときにも起こりやすいそうで、その場合にも半分の量からをおすすめされているのだそうです。

筆者の場合にはメーカーさんのアドバイス通りに半量にしたことで便通は安定し、しばらくしたら腸が慣れたのか、現在は通常の量でとても良い状態をキープできています。

量を調整するなら、1日の量が2袋に分かれている商品(「神仙桑抹茶ゴールド」「青汁三昧」「やずや養生青汁」などがあります)を選ぶと使いやすく、衛生的です。ただし状態がひどい場合には無理せず、使用を一旦中止したほうがいいでしょう。

青汁の副作用3.便秘

意外なことに、下痢とは真反対の便秘を引き起こすケースもあります。実はこの原因も食物繊維。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、便秘の解消にはこのバランスが自分の腸に合っている必要があります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスは商品によってかなり異なっているので、別の青汁に変えることで便秘は解消されることがほとんどです。

青汁の副作用4.食欲不振

青汁を飲むことで食欲が落ちることがあります。ほとんどの場合、これも食物繊維によるもの。青汁を飲んだらその中に含まれる食物繊維がお腹の中で膨らむのが原因で、この性質をダイエットに活用することができます。

しかし、栄養補給が目的で痩せることは考えていないなどの場合には、食物繊維の量が少ない青汁を選ぶ、青汁を食後に飲むなどの工夫をしてみてください。

青汁に含まれる注意すべき成分

青汁に含まれる栄養素の中には、摂取の上限(耐容上限量=その値を超えて摂取するとリスクがゼロではなくなる量)が定められているものがあります。青汁そのものが悪いというわけではありませんし、そもそも通常の飲用の範囲内では全く問題はありませんが、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。

油溶性ビタミン

ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。この中で特に過剰摂取が問題になると考えられるのは、たくさん摂っても尿と一緒に排出されず体内に蓄積されやすい脂溶性ビタミン(ビタミンA・E・D・K)です。

ビタミンA

ビタミンAの過剰摂取は激しい頭痛や吐き気、発疹、倦怠感、脱毛、鼻血などに繋がる可能性があります。特に妊娠中の方の摂取は注意が必要で、大量に摂取するとお腹の赤ちゃんに奇形のリスクがあるといった報告があります。

ただしビタミンAには動物由来のものが多いレチノール、レチノイン酸と、野菜や海藻由来のものが多いβ-カロテンがあり、過剰摂取が問題となるのはレチノールとレチノイン酸の方。青汁に含まれるのはβ-カロテンなので、ビタミンAの過剰摂取に関しては心配ありません。

ビタミンD

過剰摂取することで、高カルシウム血症や肝機能・腎臓障害、尿路結石、倦怠感、脱水症状、吐き気、下痢などが生じる可能性もあります。
ビタミンDは大量に、しかも2ヶ月以上継続して摂取することで過剰症が起こります。しかし、そもそもビタミンDが多く含まれている青汁がほとんど見かけられないため、こちらも心配はありません。

ビタミンE

ビタミンEは青汁の材料ではモロヘイヤやケール、明日葉、大麦若葉など様々なものに含まれており、過剰摂取することによって下痢や吐き気、筋力の低下などを起こす可能性があります。さらに骨粗鬆症や前立腺がんへのリスクを上昇させるという報告もありますが、これについては今のところよくわかっていません。

ただ、1杯の青汁の中に入っているビタミンEは1mg以下である商品がほとんどです。1日あたりの耐容上限量は成人男性で800~900mg、成人女性で650~700mg(いずれも年齢によって変動)と多いため、青汁を飲むことでこの数値をオーバーする恐れはまずないと言っていいでしょう。

ビタミンK

ビタミンKに関しては今のところこれといった副作用が明らかになっていないため、耐容上限量は設定されていません。ただし、血栓を予防する薬「ワルファリン(ワーファリン)」を服用している方は薬の作用が阻害されるため、ビタミンKを含む青汁の摂取は控える必要があります。

ビタミンB群

ビタミンB群のうち、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンB6、葉酸(ビタミンB9)の3つには耐容上限量が設定されています。

ナイアシン(ビタミンB3)

過剰摂取によって皮膚に炎症を起こしたり、肝障害を起こす可能性があります。1日の耐容上限量は成人女性で250mgですが、皮膚の紅潮やヒリヒリ、痒みなどは100mg程度での摂取でも起こり得ます。ただ、1杯の青汁に含まれるナイアシンは1mg以下のため、青汁によって過剰摂取になることはまず考えられません。

ビタミンB6

ビタミンの中で過剰摂取に最も注意したいのがこのビタミンB6です。1日200mg以上摂取し続けると、腎臓結石のリスクを高めることや、神経症状を起こすことが分かっています。

ただ、1杯の青汁の中に含まれているビタミンB6が2mgを超えるものは調べた範囲内では見つからず、またビタミンB6を多く摂った場合でも通常尿と一緒に排出されるため、過剰摂取になるケースはまずないと言えそうです。

葉酸

葉酸と言えば特に妊娠中の方、授乳中の方、妊活中の方がしっかり摂りたい栄養素ということで知られていますが、実は1日あたりで29歳以下・70歳以上の成人男女には900μg、30~69歳の男女には1,000μgの耐容上限量が設けられています。

葉酸自体に害があるわけではありませんが、大量摂取によってかゆみや蕁麻疹、発熱などの過敏症を起こす可能性や、亜鉛の吸収を阻害したりビタミンB12の欠乏をわかりにくくしたりするリスクが報告されています。

青汁に含まれる葉酸は1杯あたり100μg以下のものがほとんどですが、中には1日分の中に200~300μgの葉酸が含まれる製品もあります。仮にそういう製品を購入したとしても、メーカー推奨量を超えても1日に2~3杯までなら特に問題はありませんし、さらに葉酸のサプリメントを過剰に摂るなど変則的な飲み方をしなければ、心配する必要はないといえるでしょう。

ミネラル

ミネラルの中ではカルシウム、リン、亜鉛、銅、鉄などに耐容上限量が設けられています。これらのミネラルを摂り過ぎるとめまいや吐き気、胃腸障害や肝障害、神経障害などを引き起こす可能性があります。

ただ、通常の食生活においてこれらのミネラルが欠乏することはあっても摂り過ぎになることはほとんどありません。青汁にもこれらのミネラルは含まれていますが、1日に何杯もの青汁を連日飲むようなことをしない限り、過剰摂取による副作用についてはあまり考えなくても良いでしょう。

しかしカリウムの摂取には注意すべき点があります。カリウムの余剰分は尿となって排出されるため、耐容上限量は設けられていません。健康な方が摂る分に関しては何ら問題はなく、むしろ体内の余分な水分や塩分を排出するためにしっかり摂りたいミネラルなのですが、腎臓の弱い方はうまくカリウムが排出できずに高カリウム血症を引き起こしてしまう可能性があるのです。

高カリウム血症では嘔吐やしびれ、脱力感、不整脈などが現れます。重度になると心停止の危険性もあるので注意が必要です。

シュウ酸

青汁の原材料の中には尿路結石の原因となるシュウ酸が含まれているものがあります。青汁の原料によく使用されるもので特にシュウ酸が多いのはほうれん草。このほかキャベツ、モロヘイヤ、レタス、ブロッコリー、緑茶などにもシュウ酸が含まれています。

尿路結石を予防するためにはこれらのものが含まれていない青汁を選ぶのが無難ですが、カルシウムにはシュウ酸が体内に吸収されるのを防ぐ性質があるため、牛乳やヨーグルトなどと一緒に青汁を飲むのもいい方法です。

また、尿路結石対策には水分をしっかり摂ることも欠かせません。目安は1日に2リットル程度。その際には緑茶や、同じくシュウ酸が含まれる紅茶やココアなどの過剰摂取も避けるようにしましょう。

青汁の副作用が心配な場合には医師に相談を

前述したワルファリンを服用されている方や腎臓病などででカリウムの摂取を制限しなければならない方は、自己判断で青汁を飲まないようにしてください。

同様に、病気の治療中や妊娠中の方にも薬との飲み合わせや摂取制限が必要なケースがあります。まずは青汁を飲んでも問題ないのかどうか、かかりつけの医師や薬剤師に確認するようにしましょう。

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