青汁で冷え性が改善される?

青汁で冷え性が改善される?
冷え性と言えば女性のものというイメージがあります。実際、女性の半数以上が冷え性に該当すると言われていますが、最近では男性の冷え性も増えてきていて、なんと1割強の男性が強い冷えを訴えているという調査結果もあるほどです。

そんな冷え性に対して、青汁に改善の働きが認められていることをご存知でしょうか。青汁と冷え性にはあまり関連性がないようにも思えますし、時折「青汁は体を冷やす」といった意見も聞かれます。一体、青汁には冷え性の改善が期待できるのかできないのか。今回は青汁と冷え性との関係をご紹介します。

冷えが起こる原因は?

「夜、手足が冷えて眠れない」
「夏場でもエアコンが利いた部屋ではひざ掛けが手放せない」

冷え性と言えばこんな症状を思い浮かべますが、冷え性の方の体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

冷え性は血流の悪化が原因となって起こる症状です。例えば足先が冷えるのは、足の指まで血液が十分に流れていないということ。同じように手が冷たくなるのは、手の指先への血行が滞っている状態です。これは、心臓から離れた部位であるほど冷えが強く感じられることからもよくわかります。

つまり、「冷え性を改善する鍵は、血行を改善することにある」と言えるわけです。

冷え性改善のポイント

冷え性を改善するための効果的な方法には、次のようなものが挙げられます。

1.羽織るものなどで温度調節を適切に行う
2.入浴はシャワーだけではなく浴槽に浸かる
3.適度な運動をする
4.血行を促進する食材を食べる
5.生活リズムを正して自律神経を整える
6.貧血を改善する
7.ストレスを溜めない

1番から3番は直接的に熱を生み出したり保温に関することなのでイメージされやすいのですが、意外と見逃されがちなのが4番の食生活に関するもの。最近になって生姜や唐辛子など体を温める食材が注目されたりもしましたが、普段の食生活から「血行をよくするものを食べる」ことを意識づけしている方は少ないのではないでしょうか。

また、5番の生活リズムの中にも食事が一定のウエイトを占めています。例えば朝食を抜くと代謝が上がらず、体温もなかなか上昇していきません。冷え性を改善するためには朝ごはんを毎日きちんと食べることも重要になってくるのです。

そして6番の貧血は、冷え性の原因のひとつとなるもの。貧血だと体中が酸欠状態となり、各臓器の働きがパワーダウンするため、熱を生み出す力も不十分になってしまうからです。それぞれの対策が似ていることからも分かるとおり、貧血と冷え性とは必ずしも無関係ではないというわけです。

血行促進に効果的な栄養素

冷え性の改善に大きく関わっている食事。では、血行をよくするためにはどのような栄養素を摂ったらよいのでしょうか?

ビタミンB1

食べ物、特に糖類からエネルギーを生み出すのに不可欠な栄養素です。ビタミンB1が不足すると倦怠感や疲れやすさ、食欲不振、動悸、息切れなどとなって現れます。最近は少なくなりましたが、以前はよく見られた脚気もビタミンB1が不足することで起こる病気です。
ビタミンB1は豚肉やうなぎ、にんにく、大豆などに多く含まれています。青汁によく使われているものでは大麦若葉や明日葉、モロヘイヤ、ブロッコリーなどに含まれていますが、決して十分な量であるとは言えません。ただビタミンB1は排泄されやすいため、毎日こまめに摂取する必要があり、手軽に飲める青汁はビタミンB1補給に適しています。

ビタミンE

血行促進に直接的な効果を発揮するビタミン。すぐれた抗酸化作用を持つことから、血液中のコレステロールの酸化を防ぎ、毛細血管を広げるなどといった多角的なアプローチで血流の改善に寄与します。

多く含む食材は、ナッツ類やうなぎ、小麦胚芽、かぼちゃなど。青汁によく使われているモロヘイヤやケール、明日葉、大麦若葉などにも多く含まれていることから、ほとんどの青汁でビタミンEをたっぷり補給することができます。また、ビタミンEはビタミンAやCと一緒に摂ることで効果が高まるため、その点でも青汁を飲むのは理に適っています。

赤血球の中のヘモグロビンを作るために欠かせないのが、この鉄。鉄分が不足すると貧血になり、冷えを引き起こす可能性が高くなるため、不足しないようにしっかり摂っておく必要があります。特に女性は月経により鉄不足になりやすいので、コンスタントな補給は不可欠です。

鉄はレバーや肉類、かつおやマグロなどの魚、プルーン、レーズン、大豆製品、乳製品に多く含まれていますが、毎日必要な量を摂取するのは意外と難しいので、青汁で摂取するのはとてもよい方法です。青汁の材料では大麦若葉、ケール、明日葉、桑の葉、ほうれん草、小松菜などに多く鉄が含まれています。

ちなみに筆者には血行不良からくる頭痛・肩凝り・冷え性に悩まされていた時期があったのですが、病院に行くとビタミンB1剤とビタミンE剤を処方してくださいました。

これらはとても身近なビタミンでありながら、わずかな食生活の乱れでもなかなか十分に摂り切れなくなるものなのだなと実感させられました。特にダイエット中の方や食の細い方ならこうした栄養不足は思いのほか簡単に起こってしまいます。

これらのビタミンはサプリメントが安価で手に入りますが、ことビタミンに関しては他の要素が欠けても十分に働かなくなってしまいますので、栄養バランスを考えた食事がとても重要です。その点、上記の栄養素が含まれ、なおかつバランスにすぐれた青汁は、冷えの改善にとてもよい飲み物だと言うことができるでしょう。

青汁を飲むと体が冷えるって噂がありますがそれは本当?

一方で「青汁を飲むと体が冷える」といった声もあります。これは一体どういうことなのでしょうか? それには3つの理由があります。

1.青汁そのものが冷たい

まずひとつの理由として、冷たい飲み物が体を冷やしてしまうことが挙げられます。夏の暑い日にアイスクリームやかき氷を食べると一時的に涼しく感じるのと同じ理屈です。

2.カリウムが体温を奪う

青汁にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があるため、尿と一緒に体温も失われてしまいます。

3.使用されている野菜が体を冷やす

またもうひとつの理由に、青汁の材料にいわゆる「体を冷やす野菜」が使用されていることも挙げられます。「夏野菜は体を冷やす」「生野菜のサラダは体を冷やす」などといった話を聞いたことはありませんか? 青汁の場合にもこうした材料が使用されているので、体が冷えるというわけです。

体を冷やす食材、温める食材には次のようなものが挙げられます。

◎体を冷やす食材
トマト、きゅうり、きゃべつ、レタス、白菜、なす、ほうれん草、小松菜、ケール、大麦若葉、明日葉、ゴーヤ、おくら、セロリ、桑の葉など

◎体を温める食材
生姜、とうがらし、ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく、にんじん、ごぼう、れんこん、カボチャ、よもぎなど

このように、青汁に使用されている食材はほとんどが体を冷やす性質を持ったもの。こうしてみると、「青汁は体を冷やす」と言われても仕方がないのかもしれません。

青汁が体を冷やすのは一時的なもの

青汁を飲むことで体が冷えるのはあくまでも一時的なもので、例えば冷たい青汁を飲んだからといって体質そのものが変化して冷え性になってしまうわけではありません。

とはいえ、それでも体を冷たくしてしまうことには変わりはないので、冷えが気になる方は冷たい飲み物で割らない、体を冷やす材料ができるだけ使われていない青汁、例えばよもぎの入ったものを選ぶ、などの工夫をしたほうがいいでしょう。

青汁をお湯や温めた牛乳などで作って飲むのもひとつの方法です。例えば「神仙桑抹茶ゴールド」のようにお茶に近いタイプの青汁もありますので、そういったものを選べば体を冷やしてしまう心配がありません。

また、すりおろした生姜を少し足して飲んでもいいでしょう。ただし青汁に含まれる栄養素の中にはビタミンCなどのように熱に弱いものも含まれています。

すぐに飲めばそれほど栄養素の損失はないという報告もありますが、多少なりとも減少する成分があるのは確かなので、この点には注意が必要です。

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