青汁の適切な摂取量は?1日何杯まで?飲み過ぎると?

青汁の適切な摂取量は?飲み過ぎるとどうなる?
「健康に良い」という特集が組まれると、翌日のスーパーでは売切れ続出。
よく、そんな現象を目にしますね。

特に、「◯◯ダイエット」なんてなると、その食品だけを一生懸命に食べちゃったりした経験はありませんか?

そしてなんだか、たくさん食べると効果が上がるような気がしたり?

さて、体にとてもいい!とされる青汁も、「野菜の搾り汁だから、どれだけ飲んでも大丈夫でしょ?」と思っていませんか?

本当にそうなのか、考えてみましょう。

青汁に副作用ってあるの?

青汁には副作用がありません。
というのが結論です。

そもそも、青汁は医薬品ではないので”副作用”という表現はあまり正しくないかもしれませんね。

摂取することによる、何らかの弊害というべきでしょうか。

ただ、これはあくまでも『正しい摂り方をしていれば』という前提の元のお話です。

では、正しい摂り方ってなんでしょう?

例えば、「青汁を飲んだら下痢をした」という人がいます。
よく事情を聞いてみると、青汁を”コップに1杯飲んだら”下痢をしたのではなく、”1日に何杯も何杯も”飲んでいたのです。

コーヒーやお茶を日に何杯も飲んでもそんなことにはならないのに、どうして青汁なら下痢をしてしまうのでしょうか?

それには、”青汁だから”の理由があります。

青汁の過剰摂取

「食べ(飲み)過ぎると、お腹をこわすよ」
子どもの時に、母親からこんなことを言われたことがあると思います。

単純に、暴飲暴食をしてしまいお腹をこわしてしまうことがありますが、青汁の場合は”1日に何杯”だけでも既に”暴飲”になってしまっているんです。

何故なら、青汁には『たくさんの栄養がギッシリと詰まっている』から。

もしも、「ビタミンCをたくさん摂るために、ミカンをたくさん食べよう」と思っても、1度に食べることの出来る量には限界があることを、”満腹感”が教えてくれます。

けれど、サプリメントや健康飲料はどうでしょう?

サプリメントの錠剤を20粒一気に食べたところで、満腹にはなりません。
ドリンクの場合は、一度に大量には飲めなくても、「普段のお茶の代わりに」とノドが乾く度に青汁を飲んだとしても満腹感は得られません。

けれど、体に必要な栄養の量は、既に満腹なのです。

体にとって本当に必要な成分であっても、満タンになってしまった器に注がれる栄養は、もう体にとって不要なものでしかありません。

悪玉といわれているLDLコレステロールも、ヒトの細胞にとってなくてはならないも大切なものなのに、溜まり過ぎると内臓脂肪となってしまうため、「悪玉」と、悪者呼ばわりされてしまっているのと全く同じことなのです。

青汁を過剰摂取すると体に支障をきたす理由

では、たくさん青汁を飲んでしまった人は、どうしてお腹をこわしてしまったのでしょうか?それは、青汁が人気の理由の1つでもある『豊富な食物繊維』が原因だったんです。

他にも、青汁に含まれる栄養成分には、摂り過ぎると体に支障をきたすものがあるようです。
順番に見てみましょう。

食物繊維を過剰摂取すると?

青汁には、腸のぜん動運動を促す働きをする『不溶性食物繊維』が豊富に含まれています。
ですので適量であれば、このぜん動運動を促し、腸に溜まっていた宿便を絡め取りながら排泄し、便秘の解消へと繋がるのですが、これを短時間にたくさん摂ってしまうと過度に腸が刺激されてしまい、一時的に下痢を引き起こしてしまうのです。

また、この食物繊維を過剰に摂取すると、体にとって不必要な物と同時に、必要なタンパク質やミネラルまでも一緒に絡め取り排泄してしまうのです。

これでは、せっかく摂った青汁に含まれているミネラルも、その同じ青汁に含まれる食物繊維が原因で体に吸収されることなく排出されてしまうばかりか、酷くするとミネラル欠乏症に陥ってしまう危険性まであります。

ミネラル欠乏症になると、イライラや不眠、倦怠感、目眩といった比較的軽い症状から、意識障害、妊娠障害、動脈硬化、心筋障害といった重篤な病気につながる様々な身体障害が現れるようになります。

ビタミンを過剰摂取すると?

青汁に含まれるビタミンの中で、過剰摂取症が懸念されるのは『ビタミンE』と『B6』です。

『ビタミンC』は水溶性のため、摂り過ぎた分は直ぐに排泄されてしまいます。
青汁から摂取出来る『ビタミンA』においては、その前駆体である『βカロテン』の状態で摂取し、一旦肝臓に蓄えられ、そこで必要量だけをビタミンAへに変換されるので、過剰にビタミンAが生成されること心配はありません。

『ビタミンE』においては、過剰摂取が肝機能障害や骨粗しょう症の原因となることが分かっています。

また『ビタミンB6』でも、手足のしびれなどの神経障害が現れます。

ミネラルを過剰摂取すると?

青汁に含まれているミネラルは、ヒトの体内で生成することが出来ないため、必ず摂取しなければならない栄養成分です。

ですので、予め年齢・性別ごとのミネラルの1日当たりの摂取基準が、厚生労働省により設けられています。

けれど、カリウムやマグネシウムのように、摂り過ぎたところで尿として排泄されるてしまうものもあるので、あまり気にし過ぎる必要はないかもしれません。

カルシウムは、青汁以外にサプリメント等でカルシウムを摂取している場合は過剰症に注意が必要です。

腎結石や腎不全、泌尿器結石といった病気へとつながる恐れがあります。

葉酸を過剰摂取すると?

青汁に含まれる葉酸の過剰摂取では、蕁麻疹や痒み、発熱、呼吸障害といった、アレルギー反応にも似た症状が現れます。

また、自己免疫疾患の1つ、悪性貧血の原因となるビタミン12欠乏症の診断を困難にする他、亜鉛との複合体を形成し、小腸からの亜鉛の吸収を阻害するといった重大疾患の要因となるために、ミネラル同様、厚生労働省においての摂取基準が設けられている栄養成分の1つです。

※これらはいずれも長期に渡り過剰摂取し続けた場合ですので、1、2度摂り過ぎたという程度で直ぐに起こるものではありません。

青汁の適量を見分ける

青汁だけを摂取していて、重篤な疾患に繋がる過剰症になるわけではありませんので、ご紹介した過剰症は少し極端な例かもしれません。

けれどやはり、どんなに体に良いとされる物でも「それだけを食べていれば」とか「一度にたくさん食べれば」という摂り方は、健康的な食生活から逸脱してしまっているということなのです。

過ぎたるは及ばざるが如し。
どんなものにも適量というものがあります。

青汁やサプリメントなどは、その”適量”が非常に見つけやすいのではないでしょうか?

何故って?
商品パッケージに、必ず記載されているからです。

一口に青汁といっても、製造メーカーにより、成分も配合も異なっています。
ですので、摂取前には必ず”適量”を確認してください。

そこに書かれている量が、一番効率よく、健康的に青汁を摂るための第一歩なのです。

もちろん、適量を指示通り摂ったのになんだか体調が優れないという場合は、無理に摂取するのは止めてください。

また、青汁だけが適量であっても、他にもサプリメントを飲んでいる場合などは、それも含めて過剰摂取になっていないか注意が必要です。

青汁を摂ってはいけない人

中には、例え青汁だけでも摂ってはいけない人もいます。

腎機能になんらかの障害が認められる場合

ミネラルの項目でお話しましたが、青汁に含まれるカリウムやマグネシウムは腎臓が正常に機能していれば過剰に摂取したとしても、尿として排泄されてしまいます。
けれど、腎臓になんらかの疾患があり薬を服用している場合、その中にカリウムの排出を阻害する成分が含まれている可能性があります。

そうなると、排泄されることの無いカリウムは血液の中で、どんどん濃度を増し、高カリウム血症を引き起こし、筋力の低下、嘔吐、不整脈というような症状が現れます。
また、マグネシウムにも、これと同じことがいえます。

薬服用の有無にかかわらず、腎機能に疾患のある方はもちろん、腎機能が弱いという方も、青汁の摂取はお勧めできません。

食事制限を受けている場合

なんらかの疾患により、医師の指導で食事制限を受けている場合は、青汁を摂取する前に必ず、その医師に相談の上、支持を仰いでください。

また、常に内服薬を服用している場合も、成分表示の分かるものを持って医師に、飲み合わせや副作用とうの確認をされることをお勧めします。

青汁を健康に役立てるためには、やはり、”ルール”を守ることも大切ですね。

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