青汁と飲み合わせが悪いものは?

青汁と飲み合わせが悪いものは?
青汁は食品です。薬ではないため、基本的に飲み方は自由です。一度に大量摂取するなどのことがない限り、大きな副作用を起こすということはほとんど考えられません。

とはいえ、青汁と飲み合わせの悪いものもないわけではないので、そういった組み合わせを知っておくことがもしものトラブルの予防に繋がります。

ではどのような飲み合わせが良くないのでしょうか。具体的にご紹介しましょう。

青汁とワーファリンは飲み合わせが悪い

青汁のパッケージ等に「ワーファリンを服用されている方はお医者様にご相談の上お召し上がりください。」などと書かれているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワーファリン(ワルファリン)は血液が固まるのを防ぐ薬で、血栓症や塞栓症を治療するときや予防を必要とするときに使用されます。血液が固まり血流を阻害すると脳卒中や心筋梗塞といった生命にも関わる病気を引き起こすことがあるため、非常に効果が強く、重要度の高い薬です。

このワーファリンはビタミンKと似た構造を持っているのですが、ビタミンKには止血作用があり、その性質は全く逆のものになっています。お互いの働きが拮抗することによって、ワーファリンがビタミンKの作用を弱めると同時に、ビタミンKもワーファリンの効果を弱めてしまうのです。

そのため、ワーファリンを服用している方は、ビタミンKを多く含む青汁は控えることを勧められています。ちなみにビタミンKは骨粗鬆症の薬としても処方されることがあるのですが、ワーファリンを服用している場合には通常ワーファリンのほうが優先され、ビタミンK剤は処方されません。

ビタミンKはK1からK5までの5種類があり、緑色の野菜にはK1が多く含まれています。青汁の原材料になるものとしては、明日葉や大麦若葉、桑の葉、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、パセリなどがビタミンKの多いものとして挙げられます。

ケールや緑茶にも、明日葉や大麦若葉ほどではありませんが、ビタミンKが含まれています。このほかよく知られているものではクロレラにビタミンK1が、納豆にビタミンK2が豊富に含まれており(ビタミンK1もK2も働きは同じです)、ワーファリンの処方の際には摂取を避けた方がよいものとして指導されています。

ビタミンKの摂取目安量は健康な成人男性で1日75μg、女性で65μgです。
また、ビタミンKは緑黄色野菜や海藻など普段私たちが口にする食品にもよく含まれている栄養素ですのでよっぽどの偏食でなければ意識しなくてもある程度は摂取できていると考えられます。

青汁には商品ごとにビタミンKの含有量が異なりますが、1杯あたり2~120μgのビタミンKが含まれています。

青汁単体でも健康な成人のビタミンK摂取目安量を超過する可能性は十分にありえることですし、ほかの食事から摂取するビタミンKを考慮すると、ワーファリンを服用している人にとっては青汁1杯のビタミンKで過剰摂取になる危険性はぬぐえません。

公益財団法人日本心臓財団も、納豆やクロレラのほか、青汁とワーファリンの併用は控えるべきとの見解を出しています。

残念ですが青汁を飲むのは見合わせるか、お医者様に相談するようにしてください。

ワーファリンじゃない血液を固まりにくくする薬バイアスピリンを処方されている場合は?

血栓ができていたり脳卒中などのリスクが高い方は、血液を固まりにくくする薬としてバイアスピリンを処方されている場合があります。
血液を固まりにくくするというとワーファリンと同じ働きをするのだから、ワーファリンと同じくビタミンKの摂取を控えなければならないと思う方も多いようです。

しかし、バイアスピリンの場合はビタミンKの摂取を制限する必要ないと言われています。(※念のため主治医・薬剤師に必ず確認してください)なぜなら、ワーファリンが抗血液凝固剤であるのに対して、バイアスピリンは抗血小板薬であるからです。

わかりやすくいうと、ワーファリンもバイアスピリンも血液を固まりにくくするという働きは同じなのですが、固まりにくくするための薬のしくみが違っているのです。

ワーファリンとバイアスピリンは作用こそ同じであれ、全く別物の薬と考えれば納得ができますね。

なので、バイアスピリンを服用している方はビタミンKに関して特別に摂取を制限をする必要はなく、青汁も問題なく飲むことができるのです。

ワーファリンを服用している方は、青汁を飲まないようにするかどうしても飲みたい場合はビタミンKの含有量が少ない青汁を探し、飲む前に必ず主治医に相談するようにしましょう。

また、青汁を販売している会社が青汁と薬の飲み合わせを相談できる窓口を設けている場合があります。

たとえば、ファンケルではサプリメント相談室という窓口でファンケル製の青汁と薬の飲み合わせの相談をメールや電話ですることができます。
このような専用窓口を設けている会社の青汁であれば、青汁を飲む前に相談できて安心です。

青汁と「コーヒー・お茶」は飲み合わせが悪い?

青汁には鉄分やビタミンC、ビタミンB6や12、葉酸が含まれています。造血効果の期待できる成分が1杯の青汁にぎゅっと詰まっているので、貧血対策に青汁を飲まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

貧血解消目的で青汁を飲んでいる方にとっては、コーヒーや紅茶、緑茶などのお茶類、そして赤ワインなどは飲み合わせが良いとは言えません。

なぜなら、これらの飲み物に含まれる渋み成分「タンニン」は、鉄分の吸収を妨げる性質を持っているからです。これではせっかく青汁を飲んでも、貧血対策にはならないということになってしまいます。

ではコーヒーや紅茶を全く飲んではいけないのかというと、そういうわけではないのでご安心を。朝起きたときに青汁を飲んで、昼食後にコーヒーを飲む。こんな具合に少し間を空けて飲む分には全く問題ありません。

青汁の飲み過ぎで副作用?腎蔵に負担がかかることも

青汁には体内の余分な水分を排出するカリウムが含まれています。カリウムは水分と同時に体内の塩分をも排出してくれるので、ついつい塩分を多く摂り過ぎてしまう食生活を送っている方にとっては、非常に心強い味方になってくれます。

「塩分がなかなか減らせないから、カリウムをしっかり摂って体外に排出する」……これは高血圧対策等には有効な手段ではあるのですが、その一方で腎臓に負担をかけてしまう可能性があります。必要以上に尿の量を増やすことになり、常に腎臓を酷使するということになりかねないからです。

現在腎臓に問題がない方にとってもこのようなリスクがあるわけですが、すでに腎臓に何らかの病気を抱えている方にとってはより深刻です。カリウムを上手に排出できなくなり、体の中にカリウムが溜まる「高カリウム血症」を引き起こせば、嘔吐やしびれ、倦怠感、不整脈が起こり、最悪の場合には心停止に至る恐れもあるのです。そのため、腎臓病の方、人工透析を行っている方は青汁を控える必要があります。

脚や顔などのむくみをスッキリさせてくれるということでダイエッターにも注目されることが多いカリウム。健康な方が常識的な量を摂るのには何ら問題はないものの、過剰に摂取すればこういったリスクもあることをぜひ覚えておきましょう。


上記のようなピンポイント的に注意すべき点が存在していることとは別に、普段からお腹の調子が不安定な方の中には、青汁に含まれる食物繊維などから、一時的にお腹が緩くなるようなケースも時折見かけられます。

そういった場合には一旦青汁を中止するか、少ない量から試して自分にぴったりの量を見つけてみてください。

必要以上に怖がることなかれ!青汁と薬の飲み合わせ

青汁は健康食品であって薬ではないので、過剰摂取や体質に合わない場合を除いては副作用がでる類のものではありません。
ただ、ワーファリンを服用している方や腎臓の悪い方など摂取を控えるべき方もおられるのは事実です。

しかし、青汁と薬の飲み合わせを必要以上に怖がる必要はありません。
すくなくとも、適量の青汁と市販の風邪薬や解熱鎮痛剤といった薬との飲み合わせが悪いということはまずないと考えてよいでしょう。

サプリメントを飲んでいる方も、青汁との飲み合わせが気になるところだと思います。
サプリメントも医薬品ではありませんし、青汁も医薬品でないことから、飲み合わせが問題になることはほとんどの場合ないと考えてよいでしょう。

ただ、青汁も栄養分を多く含むものであることから、サプリメントとの併用により栄養素の過剰摂取をおこす場合があります。

栄養素によっては、過剰摂取した場合も体外に排出されず、体に負担がかかり副作用のような症状が出たり、長期にわたると病気につながる場合もあります。
薬やサプリメントを飲んでいる方が青汁を飲むポイントとしては、

1.医師や薬剤師、登録販売者に薬やサプリメントと青汁の併用が可能かどうか確認する
2.青汁やサプリメントの飲みすぎや摂りすぎに気をつけて適量を守る
3.食生活を改善し青汁を取り入れることでサプリメントを飲まないで済むようにする
などがあげられます。

青汁にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。健康を維持するには青汁はとても有効です。たとえば風邪をひいたときに総合感冒薬と平行して青汁を飲む、などといった場合には全く問題はありません。むしろ効率的な栄養補給、滋養強壮といった青汁の効果を大いに活かせる例と言えるでしょう。

便秘の根本的な解決にも美肌作りにも青汁は力を貸してくれるはずです。あなたの健康と美容のために、ぜひ上手に青汁を活用してみてください。

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