青汁はファスティング(プチ断食・絶食)するのに適してる?

青汁はファスティング(プチ断食・絶食)するのに適してる?
ファスティングというと「酵素ドリンクを飲みながら行うものでしょう?」とお考えの方も少なくないのではないでしょうか。確かに酵素ドリンクを飲みながらのファスティングは現在最も人気の高いダイエット法のひとつ。酵素ドリンクも実にいろいろな商品が登場して選び方に迷うほどです。

でも、ファスティングに活用できるのは酵素ドリンクだけではありません。青汁もまた、ファスティングにお勧めできる飲み物なのです。

今回は青汁を使ったファスティング(プチ断食・断食)の方法とその注意点をご紹介します。

ファスティングとは?

ファスティング、すなわち断食は、現在はダイエット方法としてよく知られていますが、元々は様々な宗教で修行の一環として行われたり、健康や病気を治すための療法として洋の東西を問わず幅広く行われてきました。

ファスティングと一言で言ってもその方法は1種類だけしかないのではなく、かなりの長期間にわたる本格的なものもあれば、プチ断食と呼ぶのにふさわしい半日程度のみ行うものもあります。

昨今流行しているダイエットや美容、健康維持を目的として個人で行うものは、3日程度を目安としたものが主流。初心者でも負担なく行える1日のみの週末断食も人気です。

断食中は、基本的には水分以外のものを口にしません。ただ、水だけでは栄養が足らなくなり、どうしても体の負担が大きくなるため、個人で行う際には途中で挫折したりトラブルが起こったりする可能性が高くなります。

そこで、水だけで過ごすのではなく、栄養価の高い酵素ドリンクを飲みながらというのがこのところ広まっている方法なのです。

青汁がファスティングに適している理由

青汁のベースとなっているのはケールや大麦若葉。これに他の緑黄色野菜や栄養成分、美容成分などが配合されているものがほとんどです。低カロリーでありながら野菜由来のビタミンやミネラル、ポリフェノールなどがたっぷりと含まれているのが特徴です。

そもそも青汁は、栄養不足に陥りがちだった戦前から戦後にかけて、健康を維持するために開発された飲み物。

これに元祖青汁野菜ケールが選ばれた最も大きな理由は、他の緑黄色野菜と比べて幅広い栄養素を豊富に含んでいるからに他なりません。最近ケールに肩を並べる形でよく使用されるようになった大麦若葉も、ケールに勝るとも劣らない栄養価の高さが魅力。

人工的な飢餓状態を作るファスティングとの相性がいいのは当然のことだと言えるでしょう。

もちろん、青汁の効果は健康維持だけに留まりません。美肌づくりやアンチエイジング、ダイエットにも魅力的な成分がたくさんつまっています。

また、見逃せないのが青汁の味。以前は飲みにくいものの代名詞のように扱われていた青汁ですが、現在では改良に改良が重ねられ、非常に飲みやすいものが多くなってきました。

中には抹茶やフルーツジュースとなんら変わらない味わいのものも増えてきています。ヨーグルトや牛乳、豆乳など他の食品との相性のいいものも多く、飽きずに続けやすいのも青汁のメリットだと言えるでしょう。

そしてもう1点、青汁が酵素ドリンクを上回ると言えるメリットが価格です。酵素ドリンクも非常に栄養価の高く、幅広い効果が期待できる飲み物なのですが、唯一の泣き所がお値段。1ヶ月分が数千円から高いものでは1万円以上するとなれば、リピートするには躊躇してしまう方も少なくないでしょう。

その点、青汁なら月あたり3,000円程度が平均的なお値段。中には1,000円を超えない商品もあり、お財布にやさしい価格設定になっています。ちょっと試してみるにも定期的にファスティングをするにも、これなら購入しやすいですね。

ファスティングによって期待できる効果は?

ファスティングを行うことで次のような効果が期待できます。

・疲れた胃腸を休ませ、体内をリフレッシュする
・デトックス作用による体内の毒素の排出
・便秘を解消することによる腸内環境の改善
・肝臓の機能をサポートし、解毒作用を高める
・摂取カロリーのカット、代謝のアップによるダイエット
・肌トラブルの解消、美肌作用

これらは2~3日程度のファスティングで期待できる作用ですが、1日だけのプチ断食でもある程度の成果は見込めます。

ファスティングは期間に比例して効果がアップするものではありません。毎週、もしくは毎月1日ファスティングの日を設けて、継続して行うのも非常に効果的です。

初めての方や体力にあまり自信のない方、仕事等への影響が心配される方なら、夕食時のファスティングを試してみてはいかがでしょうか。

昼食以降に何も食べず夕食を抜くことで自然に18時間程度のプチ断食が行えます。胃腸を休ませ摂取カロリーをカットすることが目的なら、これでも十分です。

青汁を使ったファスティングの方法

ベースとなる方法として、1日・3日間のファスティングの方法をご紹介します。「3日断食する」というと単に3日間の朝昼晩の食事を抜けばいいと思われそうですが、実際にはその前後の準備期間、復食期間をきちんと設けることが非常に重要なポイントとなります。

特に重要度が高いのが復食期間で、これをスキップすると胃腸に大きな負担をかけるだけでなく、せっかく減った体重もリバウンドする可能性が非常に高くなってしまいます。

ファスティングの前後期間を含めたスケジュールは次のようになります。

準備期間(前日):準備食
ファスティング(1~3日):食事中止
復食期間(1~3日):回復食
通常食

1日のファスティングなら復食期間は1日、3日のファスティングなら復食期間は3日といった具合に、食事を中止していた日数と同程度の復食期間を設けましょう。

準備食

ファスティングをスムーズに進めるために設けるものです。特別なメニューは必要ありませんが、前日の夕食は主食を7割程度に抑え、おかずも消化の良いものを中心に揃えます。和食にしておけば問題ないでしょう。翌日から食べられなくなるからと、くれぐれも食いだめしないようにしてください。

ファスティング中

この期間は基本的には水分摂取のみで過ごします。青汁や水分摂取の上限は特に設けられていません。

青汁の他には具のない味噌汁や野菜スープ、野菜ジュース、砂糖を使用していないフルーツジュース、豆乳、ヨーグルトなどは摂取しても構いません。

ただし水分でも添加物やカフェイン、アルコール、スパイスが入っているものは避けてください。どうしてもつらい場合には消化のいい果物を少量摂りましょう。

食事をしないことで体内の塩分(ミネラル)や糖分が足らなくなり、頭痛や倦怠感、吐き気などが起こる可能性があります。その対策のために塩、梅干し、ハチミツなどを準備しておくと安心です。

回復食

全く食べない日を設けた後は、いきなり通常食には戻せません。復食期間は下記のメニューに加え、十分な栄養補給のために併せて青汁を飲むようにします。

ファスティングが1日だけなら終了後の1日は朝・昼・晩とおかゆ+薄味で消化の良いおかずでメニューを組み立てます。野菜を中心にすると難がありません。

ファスティングが3日間の場合には3日間をかけて徐々に通常食へと近づけていくイメージでメニューを組み立てます。初日は固形物は最小限にとどめ、重湯や柔らかい具の味噌汁、野菜スープ程度にしておきます。

2日めはおかゆ、油分や化学調味料を使用しない煮物などがおすすめ。消化の良い野菜のほか、きのこ類、豆腐、海藻類などを徐々に増やしていきます。卵や魚といった動物性蛋白質は3日めから。この日からそろそろ白米を食べてもOKですが、お茶碗半膳程度にしておきましょう。

4日めからは通常食に戻せます。ただしいきなり脂っこいものや消化の悪いものは避け、量も食べすぎないように加減します。

青汁を使ったファスティングの注意点

ファスティングする際に大いに役立ってくれる青汁ですが、いくつかのデメリットや注意点があります。どの青汁を選ぶかによっても異なりますが、傾向として考えられるものをご紹介します。

飲みすぎると食物繊維がお腹をゆるくする

青汁は酵素ドリンク以上に食物繊維を多く含んでいます。食物繊維にはお腹の掃除をして腸内環境を整えてくれるという大きなメリットがあるのですが、たくさん飲めば食物繊維の摂り過ぎになり、お腹がゆるくなる可能性があります。

栄養素に偏りがある

青汁の栄養価の高さについては間違いないのですが、基本的に野菜から摂れる成分のみで構成されているため、体を作る元となる蛋白質や脂質など、欠けている栄養素もあります。そのため、長期にわたって青汁のみでファスティングを行うと、筋肉が落ちる、髪が傷む、肌が荒れるなどといったことが起こってきます。

糖類が非常に少ない

ほとんどの酵素ドリンクは原材料を発酵させる過程で糖を加えるため、とても甘い味がついています。それに対して青汁は一部の製品を除き、糖は加えられていません。多少の糖が加えられていても、酵素ドリンクに比べるとかなり控えめの量になっています。

ファスティングがダイエット目的であれば、青汁のこの糖分の少なさ、カロリーの低さはとても魅力的なのですが、甘味のある酵素ドリンクに比べればどうしても満腹度に影響してしまいますし、酵素ドリンクのように低血糖症対策として飲むこともできなくなってしまいます。

腹持ちが良くない

糖類の少なさとも重複しますが、酵素ドリンクに比べると青汁は非常にさっぱりとした飲み口で、お腹にあまりたまりません。その分、どうしても腹持ちは悪くなる可能性があります。

また、酵素ドリンクの場合には炭酸水で割ることでお腹に満足感を与えることができましたが、残念ながら青汁と炭酸水はあまり味の相性が良くないため、このワザが使えないのも残念なところです。

ファスティング中の青汁の飲み方・選び方

原材料や製法によって青汁の栄養価や味がかなり変わってきますので、まずは栄養価が高く、飲むのにストレスのない味のものを選んでください。

ケールをベースとした青汁は栄養価が高いのですが、やや飲みにくい傾向にあります。味が苦手だと感じるなら大麦若葉ベースのものを選ぶといいでしょう。日に何杯か飲むとお腹が緩くなる場合には食物繊維が多い商品は避けたほうが無難です。

ファスティングの一番の大敵となるのはやはり空腹感。この点では酵素ドリンクに比べて青汁は少々分が悪いので、基本的に青汁を使用してのファスティングは半日からせいぜい3日までの短期間の断食に合うと言えます。

青汁にもさらっとタイプでさっと飲めてしまうものもあれば、非常に濃くてボリュームのあるものもあり、様々です。空腹感対策も視野に入れて青汁を選んでみてください。

ちなみに筆者がこれまで試した中で栄養価が高く、濃さやボリュームが十分にあると感じたのはサンスターの「健康道場 粉末青汁」でした。

ただ、これ以外の青汁でも溶かす(割る)ものを工夫することでかなり腹持ちは改善されます。たとえば青汁を水ではなく、それだけで自然の甘みがある豆乳に溶かしたり、ドリンクタイプのヨーグルトや砂糖を加えていないフレッシュジュースに溶かすといった方法です。または青汁にオリゴ糖やハチミツを加えてもいいでしょう。

ただし甘味を足せばそれだけカロリーが増えてしまうので、その兼ね合いには注意が必要。その点、ダイエット飲料などによく使用されている合成甘味料はほとんどカロリーがありませんが、デトックス中には人工的なものは避けたほうがいいことを考えれば、ファスティング時に摂るものとしてはおすすめできません。

また、青汁と牛乳は味の面でも栄養面でもとても相性が良いのですが、牛乳は胃腸に負担をかけるため、ファスティング時には避けたほうがいいでしょう。

以上の点を注意しながら、ファスティングにぜひ青汁を活用してみてください。
酵素ドリンクを用いてのファスティングについても同様ですが、1週間以上に及ぶ断食は必ず専門家の指導を受けてから行うようにしましょう。無理は体にとってもダイエットにとっても逆効果になってしまいます。

中河環

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