青汁の原料「桑の葉」の効果・効能

青汁の原料「桑の葉」の効果・効能
古くから日本人の生活に密着してきた桑。蚕の餌になるのはもちろん、桑の実でお酒を作ったり、葉をお茶にしたりと様々な形で活用されてきました。

この桑の葉の健康への効果が今、改めて注目されています。ケールや大麦若葉に並ぶ青汁の原材料でもある桑の葉の効果や効能についてご紹介します。

薬として考えられていた桑

桑の葉にすぐれた薬効があることは、かなり古い時代から知られていました。現代においても桑を漢方薬に使用する中国では、2世紀ごろに書かれたとされる中国最古の医学書『神農本草経』の中に、桑が高血圧や滋養強壮に効果があると記載されています。桑の葉を「神仙茶」と名付けていたことからも、いかにその効能をすぐれたものと捉えていたかがわかります。

また、古代日本においては桑に霊力があると考えられていました。『魏志倭人伝』の中には当時の日本での養蚕に桑が用いられていたことが書かれているほか、『古事記』や『日本書紀』よりも古い時代に書かれたとの説もある『秀真伝(ホツマツタエ)』の中に、桑の葉が薬草として用いられたという記載が見られます。

このように薬としての利用に歴史のある桑ですが、改めて桑の薬効にスポットが当たったのは、実は平成に入ってからのことでした。独自の成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)が糖尿病などに有効であることが明らかにされたのです。新薬ではなく、何千年も前から活用されていた桑の中にに現代人を助けるヒントが隠されていたというのが、なんとも面白いところですね。

桑の葉の成分「DNJ」と「Q3MG」の効果

桑の葉に含まれる特徴的な成分に「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」と「Q3MG(クエルセチンマロニルグルコシド)」があります。どちらも厄介な生活習慣病に働きかける成分として期待されています。その効能をご紹介しましょう。

DNJ(糖尿病予防・ダイエット効果)

DNJ(1-デオキシノジリマイシン)はブドウ糖とよく似た化学構造を持つ成分です。わたしたちが食事をすると、通常、腸内でαグルコシダーゼと呼ばれる消化酵素が糖分を分解し、体内に吸収されることで血糖値が上昇します。ところがDNJを摂取するとαグルコシダーゼがDNJと結びついてしまい、本物の糖分の分解・吸収は妨げられることに。その結果、血糖値の上昇が抑えられます。

つまりDNJの働きは糖尿病の予防や改善にきわめて効果的というわけ。そのパワーは現在使用されている医薬品に匹敵するという研究データもあるほどです。そして、糖の吸収が妨げられるということは、糖尿病への恩恵があるだけではなく、ダイエットにも大いに効果が期待できるということにもなるのです。

ただし、DNJの効能を最大限に発揮させるには、食前、もしくは食事中の摂取が絶対条件です。食後や食間に摂ったのではせっかくの成分が功を奏さなくなってしまうので、タイミングだけには注意する必要があります。

Q3MG(生活習慣病への効果)

Q3MG(クエルセチンマロニルグルコシド)はLDLコレステロールの酸化を抑制する働き、抗動脈硬化作用が認められているフラボノイドです。血糖値や血圧の上昇を抑える働きがあることも確認され、糖尿病などの生活習慣病への効果が期待されています。

なお、このQ3MGは島根県産の桑の葉に多く含まれているという研究データがあります。実際に青汁の中には島根県産の桑の葉を使用している製品が多く見られる(マイケアのふるさと青汁、やわたのおいしい青汁など)のですが、このQ3MGの含有量による効果を狙ったものなのかもしれません。

桑の葉の栄養成分

よく桑の葉にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていると言われていますが、実際には1杯分の茶葉からどの程度の栄養成分が摂れるのでしょうか?
イメージしやすいように、乾燥粉末の桑葉3g(=茶さじ1杯分)と煎茶3gの含有成分を比較してご紹介します。

【煎茶/桑の葉(乾燥粉末)100g中の成分含量】

煎茶 桑の葉
カロテン 390μg 223.2μg
ビタミンB1 0.0108mg 0.0177mg★
ビタミンB2 0.0429mg 0.0405mg
ナイアシン(B3) 0.123mg 0.120mg
ビタミンC 7.8mg 0.948mg
ナトリウム 0.09mg 1.197mg★
カルシウム 13.5mg 80.97mg★
カリウム 66mg 93.09mg★
リン 8.7mg 7.14mg
0.6mg 1.323mg★
不溶性食物繊維 1.305g 1.350g★
水溶性食物繊維 0.09g 0.237g★

煎茶のデータは文部科学省の五訂増補日本食品標準成分表のものを、桑の葉については正式なデータが公開されていませんので、1992年9月に神奈川県衛生研究所が発表した「機能性食品に関する共同研究報告書 第1号」に掲載されているものを元に計算しました。

★印をつけたものが、明らかに煎茶と比べて桑の葉が上回っているものです。カロテンやビタミンC、リンの含有量は煎茶に劣りますが、特にカルシウムやカリウム、鉄分、食物繊維はかなり良い数字を示しています。

ちなみにこれらの数字は、同じく青汁の主原料となるケールや大麦若葉の成分量をも上回るもの。ビタミンに関してもC以外はケール、大麦若葉とほぼ同等であることから、桑の葉に含まれる栄養成分がいかに優秀なものであるのかが分かります。

桑の葉に多く含まれる各栄養素の特徴や効果・効能は次のとおりです。

ビタミンB1

糖質の代謝に関わるビタミンで、食べた炭水化物などからエネルギーを生み出す栄養素です。栄養ドリンクやエナジードリンクにも多く配合されていることからも分かるように、不足すると倦怠感や集中力の低下を引き起こすうえ、代謝が低下することで肥満を招きます。また、長期間ビタミンB1が不足することで引き起こされる代表的な病気に脚気があります。

アルコールや清涼飲料水の飲み過ぎ、偏食、喫煙、強度の運動などがビタミンB1を多く消費する代表例。これらの習慣がある方はビタミンB1を積極的に摂るようにしたいところです。

ナトリウム

塩に多く含まれるミネラル。日本人は比較的塩分を多めに摂る食生活を送りがちなので、普通の生活においてナトリウムが欠乏することはあまりありませんが、夏場たくさん汗をかくときなどには十分に注意して補給しておく必要があります。

ナトリウムはカリウムとセットで体内の水分量のバランスを取る働きをします。ナトリウムが不足すると倦怠感や筋力の低下、筋肉の痙攣などを招きます。

カルシウム

カルシウムは人間の骨や歯に多く含まれていますが、血液中や筋肉、神経にも含まれて体の機能を安定させる重要な役割を果たしています。

骨に含まれるカルシウムが不足すると骨粗鬆症を、血液中のカルシウムが不足すると精神の不安定や高血圧、動脈硬化を、筋肉中のカルシウムが不足すると痙攣を引き起こす恐れがあります。マグネシウムやビタミンD3と同時に摂取するとカルシウムの吸収が高まります。

カリウム

ナトリウムとセットで体内の水分量を調整するミネラルです。カリウムを摂取することで過剰な塩分を尿とともに排出し、血圧を下げ、むくみを解消します。カリウムが欠乏することで起こる症状は、倦怠感や手足のしびれ、不整脈など。

普段から塩分を多く摂る方はもちろん、コーヒーやアルコールをよく飲む方、甘いものをよく食べる方、汗を多くかく方はカリウムが不足しがちになるので、積極的な摂取が求められます。

血液中に存在し、体の隅々に酸素を運ぶ役割を持つ重要なミネラルです。鉄分が不足することで起こるのが貧血。貧血状態になると体内が酸欠状態になり、頭痛や目まい、息切れ、倦怠感、免疫力の低下などといった症状が現れます。

女性は特に鉄分が不足しがち。レバーやパセリなどに多く含まれていますが、食品からはなかなか十分な量を摂りにくいので、不足分はサプリメントなどでコンスタントに補うようにすると良いでしょう。鉄はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まります。

食物繊維

腸内をきれいにして便秘を解消する働きがよく知られている食物繊維。食物繊維には便の量を増やして腸の蠕動運動を促す不溶性食物繊維と、水分を吸収して便をやわらかくする水溶性食物繊維の2種類があります。桑の葉には食物繊維の量が多く含まれるだけでなく、両方の食物繊維のバランスが良いため、より効果的な便秘解消作用が望めます。

食物繊維は満腹感をもたらすことから、食事の前に摂取することで食べ過ぎを抑え、ダイエットにもプラスの効果を発揮してくれます。

ギャバ(GABA・γ-アミノ酪酸)

上記データにはありませんが、桑の葉にはギャバも豊富に含まれていることが分かっています。ギャバというのはリラックス作用を持つアミノ酸の一種。アドレナリンの分泌を抑える効果があることから、血圧の上昇やイライラを防ぎます。

このほか、脳細胞の代謝を高める働きや肝機能・腎臓の機能を高める働き、ストレスへの抵抗力を高める作用、安眠をもたらす作用なども併せ持つギャバ。忙しい現代人の救世主的成分と言えるのかもしれません。

桑の葉はノンカフェイン!

桑の葉にはカフェインは含まれていません。コーヒーや紅茶、緑茶のようにカフェインを含んでいるものを夜間に飲むのはためらわれますが、桑の葉なら時間を選ばずいただくことができます。また、カフェインの摂取はできるだけ避けたい小さなお子さんや妊婦さん、授乳中のママさんにも安心です。

お茶ではなく青汁をおすすめする理由

ご紹介してきたように、桑の葉には本当に様々な効果が期待できます。これらの効果を取り入れるためには桑茶でも十分なのでは?という声もあるかもしれません。

もちろん桑茶にもDNJやQ3MG、多数のビタミン、ミネラルが含まれています。カフェインゼロで安心感もあります。

ただ残念なことに、桑茶は緑茶などと比べて若干のクセがあり、風味や香りの点でやや劣ります。また、上記の成分表でも分かるように、桑の葉にはカロテンやビタミンCがほとんど含まれていません。

これは桑茶の最も惜しいところです。強力な抗酸化能力を持つカロテン、そして美容と健康に欠かせないビタミンC。せっかく桑をいただくのなら、この2つの成分も同時に摂れたらもっといいと思いませんか?

桑の葉と緑黄色野菜をプラスした青汁なら、双方の原材料の効果・効能を合わせて摂ることができます。緑黄色野菜にはDNJやQ3MGは含まれていませんが、カロテンやビタミンCならどちらもたっぷり含まれています。

つまり緑黄色野菜と桑の葉はお互いを補う関係でとても相性がいいんですね。例えばケールをブレンドしたものなら栄養面はもう文句なし! 大麦若葉とのブレンドなら栄養に加えて味の方も花丸。……という具合に、様々な選び方が楽しめます。

シンプルな桑茶もいいけれど、効果と味の充実度では青汁が上。これが青汁をおすすめする理由です。

桑の葉を使用したおすすめの青汁

★神仙桑抹茶ゴールド
お茶村 神仙桑抹茶ゴールド

桑の葉を使用したおすすめの青汁は「神仙桑抹茶ゴールド」です。筆者も飲んでみましたが、抹茶風味でとてもおいしい青汁です。初回は全額返金制度がありますので是非、試してみてください。

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