青汁は粉末と冷凍で効果に違いがあるの?

青汁は粉末と冷凍で効果に違いがあるの?
青汁にはいくつかのタイプがあります。

・粉末タイプ
・冷凍タイプ
・ドリンクタイプ
・ゼリータイプ
・粒タイプ
・フリーズドライタイプ

この中で、現在主流となっているのが粉末タイプの青汁です。様々なメーカーが粉末タイプの青汁を発売しており、通販やドラッグストアなどで簡単に手に入ります。

一方、ちょっと変わった種類の青汁として、冷凍タイプのものがあります。「しぼりたての青汁をそのまま冷凍した」商品で、粉末タイプに比べてなんとなく新鮮で栄養価が高そうに思えますし、実際にそう紹介されていることは少なくありません。

ところが、「粉末タイプも冷凍タイプも栄養価は変わらない」という意見もよく見かけられ、購入する側としては少々混乱してしまいます。この2タイプの青汁を巡る2つの説は、果たしてどちらが正しいのでしょうか?

ここでは粉末タイプと冷凍タイプの青汁とではそれぞれどんな点が異なっていて、効果には違いがあるのか、どちらを選ぶべきなのかなどの点について考えていくことにします。

粉末タイプ青汁の製法

粉末タイプの青汁は通常、乾燥させた原材料を粉砕して作られています。そして冷凍タイプの青汁は、絞ったものをそのまま急速冷凍して作られています。この2種類の青汁は、加工したものとフレッシュなものとして対極的に考えられがちですが、実際にはそれほど単純に比較できるものではありません。粉末タイプの青汁の製法にはいくつかの種類があるからです。

粉末青汁を作るための一般的な製法

原材料の洗浄→乾燥→粉砕

上記のような工程をたどる中で、原材料を乾燥させるために熱が加えられます。この製法は非常に効率的なうえ、コストも少なくて済むのですが、熱に弱い一部の栄養素が破壊されたり水分に溶け出てしまったりという欠点があります。

熱に弱い栄養素には、

・ビタミンC
・ビタミンB1
・葉酸
・カリウム
・酵素

などが挙げられます。

遠赤外線低温乾燥製法

原材料の洗浄→乾燥→粉砕

製造過程そのものは一般的な製法と変わりありませんが、原材料を乾燥させるのに遠赤外線を使用しています。あくまでも常温で原材料を乾燥させるため、熱に弱い栄養素が破壊されるのを防ぐことができます。

スプレードライ(噴霧乾燥)製法

原材料の洗浄→破砕→搾汁→噴霧乾燥・粉末化

原材料を絞ってエキスを取り出し、そのエキスを気体の中に噴霧することで水分を蒸発させ、同時に粉末にするという製法です。一般的なスプレードライ製法では高温の気体を使用して材料を乾燥させますが、青汁を製造する場合にはビタミンや酵素を壊さない40度以下の気体が用いられます。

フリーズドライ(真空凍結乾燥)製法

原材料の洗浄→破砕→凍結・乾燥→粉砕

カットした原材料を凍らせて乾燥させ、粉末状に加工します。こちらも乾燥するために熱を加えないため、ビタミンや酵素が壊れずに済みます。

このように一般的な手法とは異なる製法で作られている商品については、熱処理したものと比べて栄養分の損失を最小限に抑えています。ただし特殊な技術と多くの工程が必要になる分、青汁の価格がやや高めになる傾向があります。

こうした特殊製法で作られた粉末青汁を選びたい場合には、ぜひ購入する前にパッケージやメーカーのサイトを注意深く確認してみてください。「熱を加えず」というような文言が記載されているはずです。

では次に冷凍青汁について、どのように製造されているのかを見てみましょう。

冷凍タイプの青汁の製法

冷凍タイプの青汁は、概ね次のような工程で製品化されています。

原材料の洗浄→破砕→搾汁→殺菌→急速冷凍

お気づきでしょうか。材料をジュース化した後に「殺菌」という工程があります。食品衛生法によって、冷凍食品は加熱殺菌処理することが義務付けられているのです。

冷凍タイプの青汁について、「しぼりたてのものをそのまま冷凍した」などと表現されることがありますが、実はその間に加熱処理が行われています。しかもそれは、一般的な粉末青汁と同様に、熱に弱いビタミンCやビタミンB1、酵素を少なからず破壊してしまう工程でもあります。「粉末タイプも冷凍タイプも栄養価はほとんどかわらない」と言われるのはこのためです。

また、冷凍タイプの青汁を飲む際に加熱解凍すれば、さらなる栄養成分の損失を招く可能性があります。冷凍タイプの青汁には解凍後に劣化しやすいというデメリットもあります。

冷凍タイプの青汁のメリットは?

では冷凍タイプの青汁には、粉末青汁よりすぐれている点はないのでしょうか? もちろんそんなことはありません。その理由として次の4つをご紹介します。

1.加熱はきわめて短時間

まず、冷凍青汁の加熱殺菌処理は数秒間と非常に短い時間にとどまっています。ビタミンCなどの減少量は加熱時間に大きく左右されるため、ほとんどのケースでは粉末青汁よりも減少の度合いが少なくて済みます。さらにカリウムや葉酸に関しては、熱によって破壊されるのではなく水分中に溶け出すだけなので、水分ごといただく冷凍青汁の場合には消失分はあまり問題にしなくてもいいでしょう。

2.熱によって影響を受けない栄養成分も多い

また、加熱処理は確かにいくつかの栄養成分を損なうことになりますが、すべての成分が加熱の影響を受けるわけではありません。例えば次のような成分は熱にも強いことが知られています。

・β-カロチン
・ビタミンE
・各種ミネラル
・食物繊維

つまり、多くの方が緑の野菜に求める栄養素は、加熱後にも残っているというわけです。
ビタミンCやB群の摂取を目的として青汁を飲むのでないのなら、加熱処理による成分の損失はそれほど気にすることはないと言えるのかもしれません。

3.粉末加工が栄養成分を減少させることも

また、栄養分が失われる原因は熱によるものだけではないことも考慮する必要があります。原材料を乾燥させる過程において、少なくとも水溶性食物繊維は大きく減少してしまいますし、粉末加工する過程においても他の成分が影響を受ける可能性は大いにあります。

4.青汁そのものを味わうなら冷凍タイプを

そして何よりも風味。例えば青汁そのもののフレッシュな風味を楽しみたいのなら、やはり粉末タイプよりも冷凍タイプに軍配が上がります。ケールを主原料としたものが多く、初心者には比較的飲みにくい製品が多いと言われる冷凍タイプですが、青汁に慣れてきた方や「これぞ青汁!」というものが飲みたい方には、冷凍タイプの青汁のほうが好ましいという意見が少なくありません。

粉末青汁と冷凍青汁、効果的なのはどっち?

以上のことから考えて、栄養成分や効果については冷凍青汁の方にわずかに分があると考えられます(特に加熱処理によるビタミンCやB1、酵素の損失は、冷凍青汁のほうが少ないと言えるでしょう)。とはいえ、この結論には但し書きがつきます。「同じ時期の、同じ分量の、同じ原材料によって作られたものにおいて」。

実際、同じブランドの青汁で粉末タイプと冷凍タイプの両方が展開されている場合(ファンケルの「本搾り青汁プレミアム」などがこれにあたります)には、各タイプの特性に合わせて原材料の分量や配合割合が工夫されているため、全く同じ条件下で優劣を比較することはできません。

「冷凍だから」という切り口のみで効果が高いかどうかを判断するのではなく、商品と商品とを直接比べてみるのが現実的な方法だと言えるでしょう。

粉末タイプの青汁にも冷凍タイプの青汁にもそれぞれの良さがあります。成分表示の比較に加えて原材料、利便性や味、コストパフォーマンスなど、幅広い視点からお選びになることをおすすめします。

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