ほうれん草を使った青汁の効果・効能

ほうれん草を使った青汁の効果・効能
ほうれん草を食べるとたちまちパワーがみなぎり、超人的な大活躍をする……これはアメリカの漫画ポパイの有名ないちシーン。安価で手に入りやすく、食卓でもおなじみのほうれん草に本当にそんな効果があったら面白いですが、若干の(?)誇張があるのはご存知のとおりです。

では実際にほうれん草にはどれほどの栄養が含まれているのでしょうか? また、ほうれん草を青汁に活用することでどんな効能が期待できるのでしょうか?

ほうれん草に含まれる栄養素

ほうれん草にはβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、ビタミンE、鉄、カリウムなどが豊富に含まれています。特にβ-カロテンはおひたしの小鉢ひとつだけで1日分の必要量がまかなえるほど。また鉄分も野菜の中ではトップクラスの含有量を誇り、その量はレバーにも匹敵します。

このほかほうれん草には銅やマグネシウム、カルシウム、マンガンなどのミネラル成分やルテイン、ゼアキサンチンといったカロテノイド、食物繊維など、豊富な栄養素が含まれています。

このようにほうれん草は全体的に栄養価が高く、その量やバランスの良さは青汁でよく使用されるケールや大麦若葉、明日葉などにも決して劣りません。あまりに身近にありすぎて見逃されがちなのですが、ほうれん草は非常にすぐれた実力派野菜だと言えるのです。

ほうれん草に期待できる効果・効能

栄養価が高いだけにほうれん草にはいろいろな効果・効能が期待できます。どのような働きをしてくれるのかを具体的にご紹介しましょう。

1.貧血の予防・改善

ほうれん草が貧血に効くというのは決して鉄分が豊富であることだけが理由なのではありません。ほうれん草には鉄分の吸収をよくするビタミンCや造血のビタミンと言われる葉酸、血液を作る働きをサポートするビタミンB2、タンパク質が含まれ、全てを同時に摂取することができます。サプリメントなどで鉄だけを摂るのに比べ何倍もの貧血予防・改善効果が見込めます。

2.便秘解消

ヨーロッパで「胃腸の箒」と呼ばれているほどの便秘改善効果を持つほうれん草。良質の食物繊維が豊富に含まれているほか、食物繊維の働きを高めるビタミンCやマグネシウム、デトックス効果にすぐれるクロロフィル(葉緑素)なども摂取することができます。腸内環境を整えるために積極的に食べたい野菜のひとつです。

3.美肌、アンチエイジング効果

ほうれん草には高い抗酸化作用を持つβ-カロテンやビタミンC、ビタミンEがたっぷり! シミやシワ、たるみなどといった年齢肌の原因となる活性酸素を撃退して美しい肌に導きます。また、クロロフィルなど体内の老廃物や毒素を浄化・排出する成分も豊富で、肌荒れやニキビなどを防止する効果も期待できます。

4.動脈硬化・高血圧など生活習慣病の予防

ほうれん草に含まれる水溶性食物繊維には体内のコレステロールを吸着して排出する働きがあり、血液をさらさらに導きます。また抗酸化作用を持つ成分が多く含まれていることから、血管内の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する効果も。

ほうれん草には利尿作用のあるカリウムも多く含まれています。このカリウムの働きにより、体内の余分な水分や塩分がスムーズに排泄されやすくなり、効果的に高血圧を防止します。

5.目のトラブルの予防

目を酷使しがちな現代人を救うのはビタミンA。ほうれん草にはその元となるβ-カロテンが豊富に含まれており、眼精疲労や夜盲症(鳥目)などの改善に働きかけます。また、目の黄斑部に存在し、目の健康を守るカロテノイド、ルテインやゼアキサンチンもほうれん草には豊富。黄斑変性症や白内障を予防する働きが期待できます。

6.免疫力の向上

青汁には抗酸化作用の高いβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが非常に多く、これらの働きにより免疫力の引き上げが見込めます。さらに腸内環境を整える食物繊維なども豊富で、6割の免疫細胞が集まる腸の状態を改善して免疫力をアップさせます。

ほうれん草の青汁が少ないのはなぜ?

栄養価が高く、これほどの効果が期待できるほうれん草。でも、ほうれん草が使用されている青汁はあまり見かけません。どうしてなのでしょうか?

その理由は、ほうれん草に含まれている「シュウ酸」。シュウ酸は体内のカルシウムと結びついて結石を作る原因になります。とりわけ、激痛を伴う尿路結石の約8割がシュウ酸カルシウム結石であると言われており、できればあまり摂取したくない成分のひとつなのです。

シュウ酸が含まれる食品はほうれん草だけではありません。青汁の材料としてもよく使用されるケールやモロヘイヤ、明日葉、小松菜などにも実はシュウ酸が含まれています。しかし、ほうれん草に比べると含まれている量は非常に少ないため、これらの食材についてはよっぽど大量に摂取しない限り、問題になるとは考えられません。

ほうれん草が含まれる青汁についても、配合されている量自体が少ないため、シュウ酸の害について考える必要はまずないでしょう。

ちなみにほうれん草のシュウ酸は茹でるとごく短時間で溶け出す性質があるので、「おひたし」などは非常に理に適った食べ方だと言えます。

手作りの青汁に少量のほうれん草を

シュウ酸が含まれていることを除けば、栄養良し、味良しのほうれん草は青汁に活用しないのはもったいない素材です。青汁を手作りする場合には、少量であればほうれん草を加えても全く差し支えありません。

もしどうしても気になるならサラダほうれん草を使うのもいい方法です。生のままで食べられるサラダほうれん草は普通のほうれん草を改良したもので、シュウ酸はほとんど含まれていません。わずかにコストは上がりますが、栄養価は普通のほうれん草とほぼ同じです。

ほうれん草は様々な料理に合うだけあって、青汁にもまろやかな味わいをプラスしてくれます。栄養価の押し上げにとてもいい食材ですので、ぜひ活用してみてください。

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